2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25462682
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石田 雄介 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30381809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 昌一 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20216063)
近藤 誠 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50633012)
中村 雪子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90548083)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 舌痛症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は原因が不明であり、現在もよい治療がない舌痛症の治療法を確立するための基礎的研究である。期間は平成25年度から平成27年度までを予定している。 平成25年度は大きく分けて、 1. 三叉神経(舌尖を支配する下顎枝領域)におけるメカノセンサー候補の発現の確認 2. ワイルドタイプマウスを用いた舌痛症モデルマウスの作成 の2つを中心に研究を行った。 平成26年度は引き続いて主にワイルドタイプマウスを対象に三叉神経におけるメカノセンサー候補遺伝子の発現に関して検討した。現在も進行中の研究であるので一部具体的に示すことはできないがどうかご容赦願いたい。 平成25年度から作成していた cRNA プローブをいくつか用いて in situ hybridization 法でマウス三叉神経節におけるこれらのメカノセンサー候補遺伝子の mRNA の発現を検討した。ところで三叉神経は、主に第1枝(眼神経)、第2枝(上顎神経)、第3枝(下顎神経)からなるが、舌痛症に関与するのは下顎神経が主であると考えられる。興味のあることにあるメカノセンサー候補遺伝子は、三叉神経節の下顎神経領域にとくに多く発現することが示唆された。 この遺伝子は舌痛症に重要な役割を果たすがためにこのように下顎神経領域に特異的に発現しているのかも知れない。これからは特に下顎神経領域に特異的に発現するメカノセンサー候補遺伝子に焦点をあてて進めたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画調書で申請したようにおおむね順調に進行していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の期間は平成25年から平成27年までを予定している。三叉神経節の領域の中で特に下顎神経領域に特に多く発現するメカノセンサー遺伝子候補に焦点をあてて進めて行きたいと考えている。なぜならば下顎神経は舌痛症にもっとも関与する神経であると考えられるからである。
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Causes of Carryover |
初めて取り組む実験ということもございまして、想定していたよりも実験に少し時間がかかっております。つまり実験の条件設定を研究代表者が慎重に検討しているために、3人の研究分担者の出番が減り、結果としてむしろ物品費を使わなかった形になっております。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成26年度はなんとか順調に進展しているといってよいと思われますが、いろいろな実験条件がわかってきたところです。最終年度である平成27年度は、主に研究代表者が見いだした最適実験条件で3人の研究分担者にも大いに実験をしていただき多くのデータを集めることで結論を導き出したいと思います。平成26年度未使用分はこれに充てさせていただきたいと存じます。
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