2014 Fiscal Year Research-status Report
SCC抗原のサブタイプ解析-より臨床的な頭頸部癌腫瘍マーカーの確立を目指して-
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25462685
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
安松 隆治 九州大学, 大学病院, 講師 (00444787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 寅彦 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00284505)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | SCC抗原 / SCCA2 / 頭頸部癌 / 腫瘍マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部癌における有用性の高い腫瘍マーカーの確立を目的として、血清SCC抗原の構成成分であるSCCA2に着目し研究を開始した。一昨年度に樹立したSCCA2高発現細胞株ついて、in vitroでの解析では細胞増殖能、浸潤能についてコントロール株との間に差は認められなかった。 今年度行ったin vivoの実験について、まずヌードマウスにSCCA2高発現株を移植し腫瘍体積の変化について検討を行った。体積の変化率についてコントロール株との間に差は認めなかった。しかしながら抗悪性腫瘍薬である5-FUを腫瘍に局所投与したところ、コントロール株の方が腫瘍増殖の抑制が認められた。 続いて細胞移植後にマウス血液を採取し血清SCCA2を測定した結果、SCCA2高発現株を移植したマウスの方が有意に上昇していた。このことより腫瘍細胞から産生されるSCCA2蛋白が血清値上昇に関与していると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度、細胞株樹立が困難であったためその影響で全体的に進捗がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は倫理委員会の承認をまって正常者、頭頸部扁平上皮癌症例の血液を採取し、血清SCCA2値と病期との関連等について詳細に検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
全体の進捗状況がやや遅れているため本年度使用予定であった物品について次年度使用予定となっている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度の研究において使用予定である。
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Research Products
(4 results)