2016 Fiscal Year Research-status Report
高分子ミセル型ナノメディシンを用いた革新的な頭頸部腫瘍治療法の開発
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25462690
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
木村 美和子 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (00376435)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ドラッグデリバリーシステム / 頭頚部腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度に出産し、産休・育休を取得し、研究は一時中断していた。 平成29年度4月より再開する。 産休取得以前に、ヒト下咽頭がん細胞(Fadu)をマウスの下咽頭へ同所移植し、下咽頭耽の疾患モデルマウスの構築に成功し、下咽頭に移植されたがんをモニターするために、ヒト下咽頭がん細胞FaDuにluciferase発現株を作成。その細胞をIVIS(in vivo蛍光・定量トモグラフィ装置)を用い、生体内深部にある下咽頭癌を無侵襲・リアルタイムでモニターする手法を確立した。疾患モデルマウスに関しては、下咽頭癌同所移植モデルを中心に作成する。Olympus社製の内視鏡(径1.2mmの針状硬性鏡 MK Modular Mini-Scopes)を用いてマウス下咽頭を確認し、細径ガラス注射器で腫瘍細胞懸濁液を下咽頭梨状陥凹部の粘膜下に注射した。更に、Solve社製マウス挿管台を用いてマウスを十分に保定し、同社製クリニウスラット・マウス気管内挿管セットを用いて、良好な視野が得、硬性内視鏡の視野も補助として用いることで、より効率的なモデルマウス作成が可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成27年度に出産し、産休・育休取得し、研究は一時中断していたため、遅れが生じている。平成29年度4月より再開する。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度4月より研究再開する。 リガンドを搭載した高分子型ミセルを用いて、in vivo で詳細に検討を行い、テーラーメイド・ドラッグデリバリーシステム(T-DDS)を構築する。 In vivoの実験では、平成25年度に検討した方法で頭頸部腫瘍細胞のLuc導入細胞やGFP導入細胞を同所へ移植した疾患モデルを使用し、IVIS Imaging system やin vivo 共焦点レーザー顕微鏡にてDDSキャリアの体内動態、腫瘍増殖抑制効果を明らかにする。In vivo共焦点レーザー顕微鏡にてDDSキャリアの体内動態を確認する際には、Dorsal Skin fold Chamber内に培養した腫瘍を移植する方法、もしくは、同所移植した腫瘍を露出させてSkin Flapを作成する方法を用いて視野を固定した後にin vivo 共焦点顕微鏡にて観察する。また、蛍光ラベル化されたミセルを用いて生体内での動態を直接的に観察することで、ミセルの逐次的な腫瘍浸透性についても考察する。
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Causes of Carryover |
平成27年度に出産し、産休・育休取得のため、研究を一時中断していたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
元々平成27年、28年に計画していた研究を平成29年度に行う。
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