2015 Fiscal Year Annual Research Report
新規T細胞特異的サイトカインIL-17による慢性扁桃炎発症の分子メカニズム
Project/Area Number |
25462694
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
一針 幸子 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30327803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠 威志 順天堂大学, 医学部, 教授 (30248025)
池田 勝久 順天堂大学, 医学部, 教授 (70159614)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 習慣性扁桃炎 / 扁桃肥大 / 病巣感染症 / リンパ球 / IL-17 / CD4+ |
Outline of Annual Research Achievements |
扁桃は上気道におけるMALT(mucosa associated lymphoid tissue)として重要な器官であるが、単に細菌感染というだけでなく、反復性感染を来し炎症の遷延化により掌蹠膿疱症や慢性腎炎、IgA腎症等の病巣感染などの全身症状を引き起こす扁桃炎の起因として溶連菌などの細菌感染やウイルス感染が考えられるが、免疫臓器である扁桃において、それら外来性抗原に対し抗原提示細胞からTリンパ球を刺激し抗体産生細胞となりえるB細胞との相互作用の免疫応答がおこり生態の恒常性を維持している。 一方でインターロイキンー17(IL-17)は最近発見されたT細胞特異的なサイトカインであり、上皮細胞、内皮細胞や線維芽細胞などに作用してIL-1β、IL-6, TNFα、G-CSFなどの炎症性サイトカインやIL-8などのケモカインの産生を誘導し、炎症反応において重要な役割を果たしていることが明らかとなっている。 扁桃炎におけるIL-17の関与を解明し、また習慣性扁桃炎、扁桃肥大、病巣感染症などの各疾患におけるその発現量の違いを解析し、それぞれの疾患の病態の違いを見された。すなわち各扁桃炎疾患により摘出した扁桃リンパ球、コントロールとして同一患者の末梢血リンパ球を分離しFACS, Western BlottingによるIL-17蛋白発現量に相違を認めた。またCD4+は扁桃の濾胞間に多数局在しており免疫応答に深く関わっているが摘出した扁桃の凍結切片を作成し免疫染色にてIL-17の局在、発現量を解析した。また、In vitroにて分離した扁桃B細胞をpokeweed mitogenを用いた結果、T細胞を介したB細胞活性化の実験系にてIL-17の抗体産生への関与を認めた。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Novel scoring system and algorithm for classifying chronic rhinosinusitis: the JESREC Study.2015
Author(s)
Tokunaga T,Sakashita M,Haruna T,Asaka D,Takeno S,Ikeda H,Nakayama T,Seki N, Ito S,Murata J,Sakuma Y,Yoshida N,Terada T,Morikura I,Sakaida H,Kondo K,Teraguchi K,Okano M,Otori N,Yoshikawa M,Hirakawa K,Haruna S,Himi T,Ikeda K,Ishitoya J,Iino Y,Kawata R,Kawauchi H,Kobayashi M,Yamasoba T,Miwa T,Urashima M.
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Journal Title
Allergy
Volume: 70(8)
Pages: 995-1003
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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