2013 Fiscal Year Research-status Report
補償光学眼底撮影装置・黄斑部局所網膜電図を用いた網膜形態と視機能の関係の検討
Project/Area Number |
25462710
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
伊藤 逸毅 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10313991)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺崎 浩子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40207478)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 補償光学眼底撮影装置 / 光干渉断層計 / 視細胞 / 網膜血管 |
Research Abstract |
近年、光干渉断層計(以下 OCT)が大きく進歩することにより網膜、硝子体、さらには脈絡膜の疾患の解明が進みつつある。しかし、OCT の解像度は縦方向に向上しても横方向の解像度の改善は原理的に難しく、さらなる進歩には大きな壁があった。しかし、最近になり横方向の解像度を飛躍的に向上させる補償光学システムを備えた眼底撮影装置が開発されたことにより、高精度な解析が横方向でも可能となってきた。 本研究では、縦方向に高い解像度を持つOCT と、この横方向に高い解像度をもつ超高解像度補償光学眼底撮影装置を組み合わせて用いることにより、眼底の微細な所見・変化を3 次元的に解析し、また、網膜機能解析検査である黄斑部局所網膜電図も併用し、超微細な形態的および機能的な面からさまざまな網脈絡膜疾患の病態を詳細に調べようとするものである。 超高解像度補償光学眼底撮影装置で得られる所見は正常像ですらあまり分かっていないことも多ので、平成25年度には主に正常眼での撮影を多数行い正常所見の理解を深めた。主に、正常視細胞、網膜血管の正常データの集積を行った。また、視細胞密度測定ソフトが予定通り利用可能となったため、それを用いて密度解析を行った。この際、このソフトウェアの精度を調べる検討も行ったところ、視細胞検出の感度・特異度はそれぞれ100%には達せず、また、それらは視細胞密度により変化することが判明し、ソフトウェアの単純な使用については注意が必要なことがわかった。さらに、これらの基本的調査と同時に、網膜変性疾患についても撮影を行い、病態の検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、正常データについては集積が進み、現在解析が行われている。また、変性疾患についてもデータの集積が進みつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、正常データの解析のまとめを行っていく。また、変性疾患についても集積を継続し、順次集積が進めば解析を順次行っていく。さらには、網膜血管についても同様に解析を行っていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初予定していた解析システムの構築が遅れたため、25年度の研究費に未使用額が生じた。 26年度に遅れている解析システムの構築を完成させ、当初予定の計画を進めていく。
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Research Products
(14 results)
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[Presentation] Parameters related to Choroidal thickness2013
Author(s)
Yasuki Ito, Kazuhiro Oiwa, Eiji Iwata, Akiko Takahashi, Tetsuhiro Yasuma, Kenichi Kawano, Nobuyuki Hamajima, Hiroko Terasaki
Organizer
The Association for Research in Vision and Ophthalmology
Place of Presentation
Seattle, USA
Year and Date
20130508-20130508
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