2015 Fiscal Year Annual Research Report
加齢黄斑変性症における上皮間葉転換のレドックス制御を標的とした創薬への基盤研究
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25462721
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
猪俣 泰也 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (50452884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川路 隆博 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (30423677) [Withdrawn]
高橋 枝里 熊本大学, その他の研究科, 助教 (60622602)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 加齢黄斑変性 / 上皮間葉転換 |
Outline of Annual Research Achievements |
網膜色素上皮細胞(retinal pigment epithelial cells; RPE)における上皮間葉転換(epithelial mesenchymal transition; EMT)において、間葉上皮転換(mesenchymal epithelial transition; MET)が誘導されるか検討を行った。TNF-α刺激によるRPEのEMTモデルにおいて、様々な阻害薬を検討した結果TAK-1阻害薬がEMTの阻害薬であり、EMT誘導後も上皮様形態を再獲得することを見いだした。wound healing assayを行うとTNF-α除去だけでは運動能は維持されたままだが、TAK-1阻害薬の投与により運動能抑制が確認され、また細胞間接着を再構築されることを確認した。EMTマーカーを検討すると経時的に間葉系マーカーが減少し、また濃度依存的に減少されることが各にされ、コラーゲン収縮能(gel traction assay)においてもTNF-α刺激下のRPEは著名にゲル収縮を認めるがTAK-1阻害薬添加にてその効果が抑制された。以上よりTAK-1阻害薬によりMETが誘導されることが示された。
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