2014 Fiscal Year Research-status Report
自律神経障害によるドライアイに関する基礎的、臨床的研究と新規治療の研究
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25462730
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
友寄 勝夫 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (00453176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雑賀 司珠也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40254544)
岡田 由香 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (50264891)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ドライアイ / 糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス涙腺にボツリヌス毒素B型を投与し、ドライアイマウス動物実験マウスを作成した。その涙腺を摘出し、経時的にドライアイの評価を涙液分泌量、角膜上皮の障害を検討した。またその涙腺を摘出し炎症性サイトカインである、TNFα、MCP-1、IL-6、TGFβや好中球、マクロファージ、そのシグナル伝達系の蛋白発現を免疫染色やWestern blot法を用いて検討した。また自然発症肥満2型糖尿病モデルであるdb/dbマウスの涙液分泌量、瞬目回数、角膜上皮障害の程度を検討した。また涙腺を摘出し同様に炎症性サイトカインやシグナル伝達系の蛋白発現を免疫染色など同様に検討し、mRNA発現はin situ hybridaization法、real time RTーPCR法を用いて検討した。また腎不全モデルも作成し同様にドライアイの涙液動態を検討した。 これらの研究を踏まえt下、糖尿病患者における涙液分泌量が低下している報告があることを説明し、同意を得た上で結膜炎、結膜結石マイボーム腺の状態、涙液量、角膜びらんの有無などを検討し、ドライアイに関する診察を行う予定である。また血液透析患者にあおけては、同様の診察を行うが透析前後での変化が生じていないか、涙液のpH、涙液の成分分析、impression cytologyなどの検討も行う予定である。さらに透析患者を糖尿病患者と非糖尿病患者に分けて、副交感神経障害の透析によるドライアイの改善を推測し、新しいドライアイの治療法の手がかりを検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
糖尿病患者への説明及び同意が遅れているため、マイボーム腺の状態、涙液量、角膜びらんの有無など、診察による臨床研究が遅れている。同様に透析患者への説明及び同意が遅れているため、涙液のpH測定、涙液の成分分析、impression cytologyなどの臨床研究が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
糖尿病患者、及び透析患者への同意を得るための説明を増やす機会をもうける。 さらにはこれらの結果を検討し新たなドライアイの治療の手がかりを検討する。
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