2015 Fiscal Year Annual Research Report
食品由来抗酸化物質を用いた網膜色素変性症動物モデルでの新規治療法の確立
Project/Area Number |
25462740
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
義澤 克彦 関西医科大学, 医学部, 講師 (70548396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
圦 貴司 関西医科大学, 医学部, 講師 (50330212)
螺良 愛郎 関西医科大学, 医学部, 教授 (90098137)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 網膜色素変性症 / 視細胞 / 緑茶抽出物 / クルクミン / 酸化ストレス / MNU / 動物モデル / 併用効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト網膜色素変性症(RP)は夜盲、視野狭窄を初発症状とする両眼性、進行性の変性疾患であり、根本的な治療法はなく、その病態の理解と治療法の開発には動物モデルの存在が必須である。このモデルは網膜での酸化ストレス発生が関与した視細胞アポトーシスという共通機構を介して病態が進行することから、ヒトのRPモデルとしてRP治療薬あるいは予防薬の開発に有用である。我々は、これまでに日本人の日常生活で摂取する機会の多い食品由来の抗酸化物質に着目し、非フラボノイド骨格のクルクミン(CUR)と、フラボノイド骨格を有するカテキン類を多量に含有する緑茶成分(GTE)について、MNU網膜色素変性症モデルを駆使して病態抑制効果を検証した。本年度は、CURとGTEの併用効果を検証するため、CURをMNU投与3日前より腹腔内投与、GTEをMNU投与3日前より経口投与を開始し、連日計10日間投与を行ない評価した。しかし、この条件では併用投与による相加・相乗効果は認められず、投与形態も含めて今後の研究課題と考えられた。
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