2014 Fiscal Year Research-status Report
PRPと徐放化FGF-2を併用した体内埋入型チャンバーを用いた血管柄付き組織再生
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25462794
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
田中 嘉雄 香川大学, 医学部, 教授 (50171806)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 再生組織 / 血管付加 / 多血小板血漿 / 徐放化 / bFGF |
Outline of Annual Research Achievements |
in vivoにおける血管付加組織(肉芽)再生の検討を以下の実験グループで行った。control群: collagen sponge+saline, group 1: collagen sponge+PRP, group 2: collagen sponge+PRP+bFGF, group 3: collagen spone+PRP+controlled release bFGF その結果、 組織再生にはPRP(多血小板血漿)とbFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)の併用が有用で、control及びPRP単独使用に比べて有意に大きな組織が再生された。肉芽形成の成熟度(線維化の程度)で比較すると、bFGF徐放化を併用した実験群が線維化の程度が進んでいた。これまで、bFGFの単独使用ではcollagen spongeの異物分解反応が希に見られた。PRPを併用することで、異物分解反応は全く見られなくなり、安定した組織再生が再現性を持って得られた。現在、各実験グループの組織採取は終わり、組織学的に再生組織量、線維化、炎症部位の比率について、さらに検討しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究協力者との連携のもと、またこれまでの研究の経験もあり、予定通りに進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、採取した標本をBIOREVO BZ-9000のハイブリッドセルカウント機能を用いて、各実験群における炎症組織、線維化組織、血管束と脂肪組織、総再生組織の体積を求め再生組織の形成への最も有用な細胞増殖因子の組み合わせを求める予定である。
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Causes of Carryover |
ほぼ予定通りに補助金を用いているが、実験に用いる材料費(縫合糸が、予定より少なくて済んだため次年度使用額が生じました。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額と助成金を追加実験の費用に用います。
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Research Products
(1 results)