2013 Fiscal Year Research-status Report
次世代シーケンサーを用いたエクソーム解析による急性期DIC患者の遺伝的素因の解明
Project/Area Number |
25462814
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
松村 洋輔 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00466707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 孝明 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (20375794)
織田 成人 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90204205)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 播種性血管内凝固 / 遺伝子多型 |
Research Abstract |
救急集中治療領域の患者のうち播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation; DIC)を合併すると依然として致命率が高い.DICは発症や重症化の程度の個人差が大きい.重症患者の転帰に遺伝的要因の個人差が影響を与えることが広く知られているが,DIC発症や重症度に影響を与える遺伝的素因は明らかとされていない.本研究は,急性期DIC患者の遺伝的素因を解明することを目的としている.研究は下記3段階で行う計画である. 第1段階(サンプル収集):救急集中治療領域における急性期DIC患者および対照群として非DIC患者のサンプル収集を行う. 第2段階(遺伝子多型解析):次世代シーケンサーを用い収集したサンプルでエクソーム解析を行い,急性期DIC発症,DICの重症度,生命予後に関連する遺伝子多型を発見する. 第3段階(細胞実験):導出された遺伝子の急性期DICにおける役割を細胞実験により明らかにする. 平成25年度は,第1段階に該当しており,救急集中治療領域の急性期DIC患者のデータ収集を行っている.平成25年4月から平成26年3月までの1年間で,千葉大学医学部附属病院において,合計99件の患者サンプルを収集した.サンプル収集の検体数は順調に経時的に増加している.サンプル収集の現段階ではまだ研究成果を国際的学術雑誌への論文発表や国内外の学術集会発表を行う段階ではなく当面その予定もない.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
まだ研究段階としては第1段階ではあるが、サンプル収集は順調に進行しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
まだ、解析を行う段階にはないため引き続きサンプル収集を継続する。千葉大学医学部付属病院ICUには対象候補となる症例は多く、研究協力者(千葉大学大学院医学研究院救急集中治療医学助教,実験助手,リサーチコーディネーター)らと連携の上、引き続き検体蓄積を効率的に行っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は解析のための機材準備のための機器購入や情報収集を行った.しかしまだ研究の第1段階で検体収集をすすめてきた状態である.検体の解析に多額の費用がかかる,平成25年度はこれを行っていないため,使用額が平成25年度支給額に満たなくなっている. この解析は検体が集まった段階でまとめておこなう方が手順としても費用としても効率である.検体解析作業が開始される次年度以降に使用計画をしている.
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