2015 Fiscal Year Annual Research Report
TGFベータ/Smadシグナルを標的とした皮膚の瘢痕化の薬物療法の開発
Project/Area Number |
25462829
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
木田 真紀 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00326381)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 健太郎 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (20438279)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | オステオポンチン / TGFβ / Smad / オステオポンチン中和抗体 / 皮膚創傷治癒 |
Outline of Annual Research Achievements |
①骨髄移植後の皮膚創傷治癒の検討:オステオポンチン ノックアウト(KO)マウスをドナーとした野生型(WT)マウスの皮膚の創傷治癒は、WTマウスをドナーとしたKOマウスに比べ遅延していた。免疫組織化学的検討では、骨髄がKOマウスの方がWTマウスに比べαSMA、F4/80陽性細胞の発現は低下していた。また、新生肉芽組織のReal-time RT-PCRにてもαSMA、F4/80陽性細胞の発現は低下していた。以上より、OPNの骨髄由来のマクロファージが、シグナルに影響していることが考えられた。 ②シグナル阻害薬投与によるSmadシグナルの検討:KOマウスとWTマウスの胎児由来の線維芽細胞(MEF)にMAP kinase inhibitor、PI3 kinase inhibitorを添加した後にTGFβ1を添加し、リン酸化Smad2の核への集積を観察し、Real-time RT-PCRにてαSMA、コラーゲンIa1の発現を検討した。WTマウスに比べ、KOマウスではTGFbのシグナルが抑制されていた。また、中和抗体添加によってWTマウスのTGFbのシグナルは抑制されていた。 ③OPN中和抗体の影響:OPN中和抗体をWTマウスのMEFに添加した後にTGFβ1を加え、細胞外マトリックス、サイトカインおよびSmadの発現を検討した。中和抗体添加でフィブロネクチン、コラーゲンIa1、αSMAの発現は抑制された。
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