2014 Fiscal Year Research-status Report
体幹部外傷時の大量出血に対する超分子ゲルを用いた一時的止血効果に関する基礎的実験
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25462834
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
松本 尚 日本医科大学, 医学部, 教授 (60242559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 貴典 日本医科大学, 医学部, 助教 (00445785)
益子 一樹 日本医科大学, 医学部, 助教 (40614805)
安松 比呂志 日本医科大学, 医学部, 助教 (80614809)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 高分子ゲル / 肝損傷 / パッキング |
Outline of Annual Research Achievements |
臓器の損傷面にfitする適正なゲルの組成を確定することを中心に実験を行った。 具体的には、N,N’-メチレンビスアクリルアミド(BIS)を含むポリアクリルアミドと、シクロデキストリン(CD)もしくはアゾベンゼン(AZ)によるポリマーゲルを数種類作成し(大阪大学大学院理学研究科高分子科学専攻高分子機能化学研究室提供)、それらの性状とラット肝臓で作成した損傷面とのfittingについての確認を行った。 その結果、CDゲルでは硬度が高すぎ、パッキングには適さないが、BISの含有率2.0%にAZゲル1.0%の比率のAZゲルでは硬度も適性で肝損傷面からの離脱にも適していることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験に使用するゲルの提供に若干の時間がかかるため、当方の実験予定日とのズレが生じているため。
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Strategy for Future Research Activity |
臓器の損傷面にfitする適正なゲルの組成を確定し、光応答性によるパッキング効果を確認したい。
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Causes of Carryover |
臓器の損傷面にfitする適正なゲルの組成を確定するための実験とゲルの提供に時間差が生じ、実験の遂行が滞ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成26年度の実験により概ね適正なゲルの組成が絞り込まれているため、これを量産し最終的な止血効果を確認する。
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