2014 Fiscal Year Research-status Report
Notch1による扁平上皮分化調節機構とその破綻による口腔癌発生機序の解明
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25462848
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
坂本 啓 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (00302886)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 癌 / 口腔癌 / Notch1 / 上皮異形成 / ケラチン / トランスジェニックマウス / ノックアウトマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
1. トランスジェニックマウスの解析:上皮基底層特異的にNotch1の発現を導入するため、ヒトKRT14プロモーターの下流にマウスNotch1を配置したトランスジーンを作成し、トランスジェニックマウスを作成した。ゲノタイピングを行い、6つのラインを確立した。野生型マウスと交配して得た産仔のトランスジェニックマウスと野生型マウスをそれぞれ実験群とコントロール群として4-ニトロキノリン1-オキシド(4NQO)飲水投与による舌・食道癌誘発実験を行った。現在、両群の間で癌や上皮異形成の発生率や組織像の相違等について解析を継続している。 2. ノックアウトマウスの作成:Crispr-Cas9システムを用い、マウスNotch1を標的としたノックアウトコンストラクトを作成した。標的配列のノックアウト効果の有効性はHEK293細胞へのトランスフェクションとPCRダイレクトシークエンシングにより確認した。Cas9を発現させるプロモーターをヒトKRT14プロモーターに置換したコンストラクトを作成し、CD-1系統のマウスを用いてトランスジェニックマウスを作成し、5つの系統を確立した。そのうち2つの系統で外表所見の異常を認めた。これらの異常部位のゲノムDNAは標的領域に数十塩基対の欠失を生じていた。現在、これらのF0マウスを野生型マウスと交配し、F1世代を作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度の研究計画の多くを実施した。一部はより有効な新しい実験手法を用いて研究を推進している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き計画に沿って研究を推進する。当初の計画の一部はより有効な実験手法を利用しつつ研究を推進する。
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