2014 Fiscal Year Research-status Report
機能性食品による骨強化作用の生物学的検討~骨粗鬆症患者へのインプラント治療~
Project/Area Number |
25462988
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
秋葉 奈美 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (00584591)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加来 賢 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (30547542)
魚島 勝美 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50213400)
秋葉 陽介 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (70547512)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 抗酸化作用 / 骨粗鬆症 / 機能性食品 / 骨欠損修復 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨粗鬆症はインプラント治療の危険因子の一つと考えられており、重度であればインプラント治療適応外となり、適応となっても骨粗鬆症患者の骨量減少と骨強度低下歯治癒期間やインプラント治療自体の成否に大きく影響する。活性酸素種は殺菌作用を有する一方、細胞傷害性を有するため、生体内には余剰活性酸素を無害化する抗酸化酵素が存在する。骨における活性酸素種の作用は、骨芽細胞分化阻害、破骨細胞機能更新、コラーゲン架橋構造の劣化ミネラル再吸収低下による石灰化阻害、などが知られており、骨粗鬆症と活性酸素の関連を強く示唆する。機能性食品とは生理機能を調整し、健康維持や健康回復効果の働きを有する食品のことである。多くの機能食品が抗酸化作用を有し、抗酸化作用を介した骨粗鬆症改善効果が期待できる。本研究ではモデル動物及び培養細胞を用いて、抗酸化力を介して骨強化作用を示す機能性食品の骨粗鬆症患者への有効性を明らかにすることであり、最終的なゴールはデンタルインプラント適応症の拡大と成功率の向上である。本年度は前年度のクミンに加えて、高吸収型クミンであるセラクルミン、ブロッコリースプラウト、発芽ブロッコリーパウダー、カルニチン、バルプロ酸を混和した固型餌を投与、上顎骨円筒形骨欠損修復速度を投与群、対照群で比較する。高吸収型クミンでは骨欠損修復速度が優位に上昇している。現在骨粗鬆症モデルについて検証中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物モデルは作成、実験及び観察期間があり時間がかかってしまう、また、一度の実験可能数が限られているため
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Strategy for Future Research Activity |
今後卵巣摘出モデルを作成し投与による欠損修復促進作用について検討する
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Causes of Carryover |
モデル作成用動物購入用に助成金を確保しておいたが上顎骨欠損修復モデルの観察期間を変更したため2実験分の動物購入用費用が繰り越した
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
一回の実験使用動物数を増加し、助成金を使用する
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