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2013 Fiscal Year Research-status Report

酸化ジルコニウムを用いたメタルフリークラスプデンチャーの開発

Research Project

Project/Area Number 25462991
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

岡田 直人  新潟大学, 医歯(薬)学総合研究科, 非常勤講師 (00323981)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 魚島 勝美  新潟大学, 医歯学系, 教授 (50213400)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywordsノンクラスプデンチャー / ジルコニア
Research Abstract

現在、多数歯欠損に対し、ブリッジによる治療が困難な場合、義歯による補綴治療を行っている。中でも部分床義歯の場合、残存歯にクラスプを用いることにより、義歯の支持、安定および維持を得ている。クラスプがこれら3要素を発現するためには、咬合および咀嚼力に耐えうるための剛性および疲労強度、義歯の着脱時にアンダーカットを乗り越える際、永久変形を生じないための弾性エネルギーが必要とされている。したがって、これらの諸条件を満たしてる材料は金属材料であり、口腔内環境では腐食の問題が避けて通れないことより、耐食性の良い貴金属合金がクラスプとして用いられている。しかしながら、金属材料をクラスプとして用いることは、金属アレルギーおよび審美性、さらにはコストなどの問題が生じている。これらの問題を解決するため、近年ではセラミックスやレジンとガラスファイバーの複合体などでクラスプを作製する研究がなされている。
本研究では、上記問題点を踏まえ、ジルコニアを用いた既製クラスプの開発を試みている。本年度は、ジルコニアによるクラスプ作製に関するデザインおよび強度の評価を行った。通常、セラミックスは脆性材料であるため引張り応力に弱く、このことは一般的にクラスプに用いるには不利に働く。したがって、クラスプのデザインを考慮することにより、クラスプへの引張り応力を減少させることが可能であるかの検討を行った。また、歯科分野ではセラミックスを焼成することにより補綴物を作製しているが、本手法では補綴物の強度が低くなる。そこで、クラスプを作製する方法として、高密度焼結体ブロックからの切削加工もしくは高温高圧化での粉体焼結による作製を目指し、現在後者の手法による作製を試行している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今年度は、クラスプのデザインおよび作製法の評価を行うことができた。特にクラスプにかかる引張り応力を減少させることは、セラミックスをクラスプ材料として用いることへの可能性を示唆している。また、作製方法を高温高圧化での焼成で行うことにより、既製クラスプ開発への足がかりになると考えている。

Strategy for Future Research Activity

上記方法で作製したセラミックス製クラスプの機械的性質、特に、繰り返し疲労および靭性を評価することにより、クラスプのデザインや作製方法が適切か否か、もしくは部分床義歯に用る場合の義歯としてのデザイン構築や耐久年数の指標などのデータ収集が可能であると考えられる。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

研究に供する測定用PCのサポートが来年度に切れるため、PCおよびソフトウェアの購入もしくはバージョンアップのため次年度使用額が生じた。
測定用PCおよび必要なソフトウェアの購入およびバージョンアップを行う。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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