2013 Fiscal Year Research-status Report
無歯顎者に応用する単独インプラント支持オーバーデンチャーの治療指針の作成
Project/Area Number |
25462998
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
是竹 克紀 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (50346508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 晃司 広島大学, 大学病院, 助教 (30555149)
宮本 泰成 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (00555146)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | クラウンインプラント比 / インプラント周囲骨 |
Research Abstract |
ハイブリッド犬3頭の下顎大小臼歯を抜歯し、無歯顎部を用意した。同部にインプラントの深さが異なる3種類の骨欠損を設けた後に、インプラント間の距離が5mmになるように3本埋入した。3ヵ月間の治癒期間の後、レントゲン撮影およびオステルを用いたISQ値を測定しインプラントのオッセオインテグレーションの獲得を確認した。その後、動物の上下顎の印象を採得および咬合状態を記録し、作業用模型を作製し咬合器装着を行った。同模型上で単独歯タイプの上部構造を作製した。同上部構造は可及的に側方力がかからないように上顎対合歯とは点接触となる形態にし動物のインプラントフィクスチャーにネジ固定にて装着した。上部構造装着後より固形飼料を与えることで上部構造に動的荷重を負荷し、それにより生じるインプラント周囲骨の応答反応を明らかにするために、装着から1ヵ月および1.5ヵ月後に蛍光色素を用いた骨ラベリングを行った。2回目の骨ラベリングの2週後に屠殺を行い脱灰研磨標本および研磨標本をインプラントの頬舌方向で作製し評価した。これにより、インプラントの埋入深さが浅いほど辺縁歯槽骨頂のリモデリング活性が高くなることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インプラントの埋入は、埋入予定部位の骨量および骨質に左右されることが散見され、必ずしも理想の骨に埋入できるとは限らない。そうした中、今年度に行った埋入深さを変えたインプラントの周囲骨の動的荷重による影響を明らかにすることができたため、順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度と同様に、ハイブリッド犬3頭の下顎大小臼歯を抜歯し、無歯顎部を用意した後にインプラントの深さが異なる3種類の骨欠損を設ける。インプラント間の距離が5mmになるように3本埋入し、3ヵ月間の治癒期間の後、レントゲン撮影およびオステルを用いたISQ値を測定しインプラントのオッセオインテグレーションの獲得を確認。それらを、連結した連結群および単独群に分け、上部構造を装着する。上部構造に動的荷重を負荷し、それにより生じるインプラント周囲骨の応答反応を明らかにするために、装着から1ヵ月および1.5ヵ月後に蛍光色素を用いた骨ラベリングを行い、2回目の骨ラベリングの2週後に屠殺を行い脱灰研磨標本および研磨標本をインプラントの頬舌方向で作製し評価を行うことで、連結と単独およびインプラントの埋入深度の関係について検討を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予備実験に相当するため、使用動物である犬の購入を1頭減らした 本実験の結果を有効な物にするため、使用動物を1頭増やす為に使用する。
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