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2013 Fiscal Year Research-status Report

ガレクチン-1を介した新規ストレス応答反応の解明と抗ストレス治療への臨床展開

Research Project

Project/Area Number 25463010
Research InstitutionMaebashi Institute of Technology

Principal Investigator

門屋 利彦  前橋工科大学, 工学部, 教授 (40551875)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 笹栗 健一  神奈川歯科大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (10235286)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywordsストレス / ガレクチン-1
Research Abstract

ストレス負荷によって、多機能レクチンとして知られるガレクチン-1の血液中濃度が上昇し、そのストレス応答反応が交感神経系を介した反応であることを明らかにしてきた。血中で増加したガレクチン-1の役割についての解明のため、本年度は、拘束ストレス負荷モデル動物での標的候補臓器中のガレクチン-1分布について調べるため免疫組織化学的解析を行った。
ウエスタン分析を用いたストレス負荷モデルラットから採取した臓器中のガレクチン-1の含量についてのこれまでの検討において、標的臓器候補として挙げられている脾臓と胸腺について、その臓器組織中のガレクチン-1の組織分布を調べた。四肢拘束ストレス負荷モデルラットを用いて、ストレス負荷直後、30分後、60分後にそれらの臓器を採取し、免疫組織化学分析を行った。ストレス負荷ラットおよびコントロールラットを深麻酔後、4%ホルマリンと0.2%ピクリン酸の混合液で灌流固定し、脾臓と胸腺を摘出した。同液にて1日間固定した後、組織切片を作製した。組織切片を抗ガレクチン-1抗体溶液中で1日間インキュベートし、ビオチン化抗ウサギIgG抗体溶液中とアビジン-HRP複合体溶液中で順次インキュベートした後、ジアミノベンチジンで可視化した。結果、脾臓では白脾髄に、胸腺では髄質にガレクチン-1免疫陽性細胞が組織特異的に染色されていることが観察された。また、コントロール群に比べてストレス負荷群でその染色がより増強される傾向が認められた。これらの結果は、ストレス負荷後に血中に放出されたガレクチン-1が、胸腺及び脾臓などの免疫系細胞を標的として何らかのストレス応答反応を起こしていることを強く示唆するものであると考えられた。今後、これらの臓器におけるストレス負荷後のガレクチン-1の作用細胞について詳しく検討し、培養細胞を用いてその応答反応について検討していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度検討した臓器以外の臓器についてもストレス負荷後のガレクチン-1の増減を調べる予定であったが、着手できなかった。そのため、血中へのガレクチン-1分泌臓器候補の同定には至らなかった。

Strategy for Future Research Activity

これまでに調べていない臓器について、ストレス負荷後のガレクチン-1の増減についてウエスタン分析を行い、これまでに候補に挙げられている臓器以外の標的または分泌臓器候補を同定する。また、標的細胞を同定し、候補細胞或いは株細胞の培養系を構築し、インビトロ系での遺伝子発現解析やプロテオーム解析により細胞の応答反応を調べる予定である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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