2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25463025
|
Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
武田 友孝 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (20236475)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 祥弘 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (10162124)
石上 恵一 東京歯科大学, 歯学部, その他 (70176171)
中島 一憲 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (80317916)
小澤 卓充 東京歯科大学, 歯学部, その他 (80637661)
酒谷 薫 日本大学, 工学部, 教授 (90244350)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 下顎偏位 / 情動反応 / NIRS / 国際感情画像刺激 / 国際感情音響刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
ストレス社会において、ストレスの除去・軽減に対し噛みしめやガム咀嚼が重要な役割を果たすことが多くの研究より解明されつつあるが、その神経生理学的メカニズムに関しては不明な点が多い。そこで今回、国際感情刺激画像・音響刺激(IAPS,IADS)より選択した快・中立・不快刺激提示に対する下顎偏位の方向、移動量、持続時間の影響を、ストレスの認知、制御に中心的な役割を果たす前頭前野脳活動への影響を含め、多方より検討することを目的とし企画した。 被験者は研究について同意の得られた健康な成人とした。下顎偏位装置としてスプリントを応用したゴシックアーチ描記装置を改良したタイプを使用した。位置規定板は中心位での検討をおこなった。タスク課題には感情価と強度の二次元を軸に構成されているIAPS、IADS刺激より、戦争・暴力・セックスを除き選択した快、中立、不快それぞれ15の刺激をランダムに示す視覚刺激提示ソフトウェアSpstim2にて作成し実施した。脳活動状態の評価はNIRS:光イメージング脳機能活動測定装置Spectratech OEG-16を用いて、課題遂行時の前頭前野脳活動について検討した。自律神経系機能の評価は心拍変動の周波数解析(チェック・マイハート)にてLF/HF比を指標とした。免疫系の指標には唾液コルチゾール濃度を用いた。被験者の実験前後の心理状態について、日本版STAIの状態不安尺度による評価を行い。質問紙は5段階で評価するスケールを採用した。また、感情評価を10段階のVAS値を用いて評価した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年までは、前頭前野における酸素化ヘモグロビン濃度・組織酸素飽和度が安定しないことから測定数が増し、研究の進捗にやや遅れがあった。しかし、測定の回数が増えるごとに安定したデータを得られるようになった。また、より適切な解析ソフトを使用することで効率が上がり、複数の学会にて成果を発表できる見込みである。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年6月に開催されるスポーツ歯科医学会、7月に開催される日本歯科補綴学会、8月に開催されるISOTT、10月に開催される日本歯科医学会総会にて研究成果の発表を予定している。
|
Causes of Carryover |
文献収集などの支払い予定があり、研究費を確保しておく必要があったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後も継続して研究課題に関連する文献をインターネットや図書館などを利用し収集を行う。その際にかかる印刷代、用紙代などに充てる予定である。
|