2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25463056
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
佐藤 秀一 日本大学, 歯学部, 教授 (50225942)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 血管新生 / 骨再生 / 垂直方向 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は骨再生が困難と考えられている垂直方向への骨再生を効果的に行うために,その仕組みを解明することである。そこで,垂直方向の骨再生の仕組みを解明するために,研究者のグループでこれまで用いてきたラットGBAモデルにおける骨髄穿通孔の形態および大きさを変化させ,自己骨髄細胞の実験母地への流入を変化させ,その際の新生血管の動態を血管を造影法により実験動物用マイクロCTを用いて観察した。 造影マイクロ CT によって観察された血管は,両群ともに脳動脈から分岐し,骨髄穿通部に達し,骨外側方向に分布領域が拡大していた。また 1S 群は 7M 群と比較してプラスチックキャップ内で血管がより広範囲に分布していた。術後 14 日の両群で穿通部から増生した血管を含んだ結合組織が観察されたが,増生骨はほとんど認められなかった。術後 28 日になると両群ともに増生骨が認められたが,1S 群の方が 7M 群に比較して骨増生が顕著であった。一方,マイクロ CT で定量したキャップ内の血管占有率は術後 14 日において 1S 群で 7M 群と比較して有意に増加した。しかし,術後 28 日では有意差が認められなかった。 組織標本による評価では,増生骨面積割合は術後 28 日において 1S 群で有意に増加した。一方,結合組織中の血管断面出現数は術後 14 日で 1S 群で有意に増加していたが,術後 28 日では有意差は認められなかった。 ラット GBA モデルにおける両群の骨外側方向の骨増生時の血管新生は,脳動脈から分岐し骨髄穿通部に達し,そこから骨外側方向に分布領域が拡大していた。骨髄穿通率が同じ場合、1S 群は 7M 群に比較して術後 14 日で血管新生量が有意に増加し,術後 28 日で増生骨量が有意に増加した。
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Research Products
(6 results)