2013 Fiscal Year Research-status Report
ナノアパタイトとナノコラーゲンによる生体極似骨梁構造を持つ人工骨の開発
Project/Area Number |
25463059
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
八上 公利 松本歯科大学, 歯学部附属病院, 准教授 (00210211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 浩志 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (00278178)
笠原 香 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (20064694)
牧 茂 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (20134942)
定岡 直 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (80549395)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 骨粗鬆症 / ナノコラーゲン / ナノアパタイト / 骨髄間葉系細胞 / 骨形成因子 / 骨吸収因子 / DDS |
Research Abstract |
糖尿病・骨粗鬆症合併症モデル動物を作成し、骨欠損を作成するとともに採取した骨の骨質およびBMP-2、IGF-1、TNFa、IL-1、RANKL、PTHの発現について免疫組織染色とin situハイブリダイゼーションによる組織遺伝子学的を解析した。その結果、糖尿病・骨粗鬆症合併症では献上動物と比較してBMP-2およびIGF1の発現が低下し、TNFaおよびIL-1が上昇していることがわかりつつある。しかしながら、RANKLおよびPTHについては、ばらつきが多く検証を追加中である。一方、ナノハイドロキシアパタイトコラーゲン複合体に対する間葉系細胞の骨芽細胞分化の検討も進行中で、ISO10993に準じて骨髄間葉系細胞の育成状態と分化度を検証した。その結果、何れのTCPの表面にも,間葉系細胞が良好に付着していた.何れのTCPの孔内においても,TBによる基質形成およびALPにより骨芽細胞分化が確認された。血管用組織形成は,何れのTCPでも,培養系での確認はできなかった。従来の37HbTCP(H)に比べ,コラーゲンコート37HbTCP(C)では, ハニカム孔内部への付着細胞数が増加していた.コラーゲンコート37HbTCP(C)では,D14において培養細胞による石灰化が確認された。骨形成遺伝子の変化は、再現性がうまく得られないため、現時点での評価は難しい。今後は、検証に使用しているプライマー配列の修正、骨髄細胞の培養条件を再検討し条件を整えて計画を遂行していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
組織標本の遺伝子解析が安定しないため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、ナノコラーゲンに対するアパタイト析出方法の改変と、検証に使用しているプライマー配列の修正、骨髄細胞の培養条件を再検討し条件を整えて計画を遂行していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究計画の遂行に必要な旅費の支出が予定額より少なかったため。 試薬および組織切片作成物品に使用する予定である。
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Research Products
(3 results)