2013 Fiscal Year Research-status Report
環境因子による口腔粘膜メチル化異常の経時的解析と脱メチル化による影響の解析
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25463077
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
加藤 恵三 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (40397336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 明 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10242728)
田中 卓二 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (40126743)
玉置 也剛 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40585303)
柴田 敏之 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50226172)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | メチル化 |
Research Abstract |
口腔領域はたばこ、アルコールなどの直接的刺激(環境因子)に暴露する頻度が高い領域と考えられる。これらの環境因子は遺伝子メチル化異常などのepigeneticな変化と密接に関係することがわれわれのこれまでの検討や各種癌研究において明らかにされている。epigallocatechin-3-gallate(EGCG)は大腸においてメチル化の改善をもたらすことが報告され、臨床研究として1.5g/dayの経口投与で大腸ポリープを有意に抑制した報告も見られるなど有効性の研究が多分野ですすんでいる。そこで本研究では器質的変化のないメチル化異常のある方、または白板症や癌病変治療後の方などを対象として①EGCGを3~24ヶ月間と長期間応用することにより脱メチル化の効果を長期間経時的に検討する。②さらにこれまでは細胞採取の方法として綿棒による採取を行ってきたが、新しい採取方法として液状化細胞診(LBC)を応用し、より精度を向上する方法を探ることも目的とする。 現在は環境因子とメチル化の相関について明らかにすることを目的として、飲酒歴・喫煙歴などの環境因子を、曝露期間(10年未満、10年以上)で分類し、それぞれを上記LBCで病理組織学的な評価を行うとともにメチル化についての評価を行っている。病理組織学的評価・メチル化の評価は3ヶ月毎に行い経時的な変化を観察するとともに、臨床像(肉眼的な異常)もあわせて評価している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
症例の集積が遅れている。患者さんの同意が必要な臨床研究であるため、本研究の主旨・重要性を理解いただき、さらに同意いただけるよう鋭意努力していきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は症例の集積をすすめ定量的なメチル化の解析をすすめる。さらに脱メチル化剤としてEGCGの経口投与錠を使用し、臨床病態・メチル化についての変化について検討する。 また集積したデータをもとに継続してEGCGの投与を行い、LBC法による検索を継続する。また、タンパクレベル、臨床病態との相関についても明らかにする予定である。
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