2015 Fiscal Year Annual Research Report
分子標的治療による歯牙再生に関するトランスレーショナルリサーチ
Project/Area Number |
25463081
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 克 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90314202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 章 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00162694)
別所 和久 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90229138)
菅井 学 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90303891)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 分子標的治療 / 過剰歯 / 先天性無歯症 / BMP-7 / USAG-1 / C/EBPβ / Runx2 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯牙は、爬虫類以下は多生歯性であるのに対し、ヒトでは大臼歯が一生歯性以外は二生歯性で、歯数は厳密に制御されている。歯数制御による歯の再生医療を目指し、過剰歯を有する種々の遺伝子欠損マウスの解析により、過剰歯の発症には大きく2つのメカニズムが存在することを明らかにした。 (1)発生の過程で本来は退化消失していく歯胚(歯の原基)が生き残り、発生が進んで形成される。 (2)歯胚内に存在するエナメル上皮幹細胞が、局所で上皮間葉誘導を起こし形成される。 われわれはCEBP/β遺伝子欠損マウスにおいて、上記(2)の過剰歯発症メカニズムが想定された過剰歯を認めることを報告した。マウスと同じ哺乳類であるヒトにおいても上記(2)の過剰歯発症メカニズムが想定された非症候群性の多発性過剰歯の症例を見出した。CEBP/β遺伝子がヒトにおいても過剰歯発症に関わる原因遺伝子である可能性が示唆された。また、BMP-7の局所投与にて過剰歯形成を惹起できる可能性を世界で初めて示し、1つの標的分子を局所で操作することにより器官である歯牙を形成することができる可能性を示唆した。先天性無歯症は症候群性と非症候群性に大別され、鎖骨頭蓋異形成症(Cleidocranial dysplasia; CCD)の亜系において、RUNX2遺伝子の変異が先天性無歯症の原因となることも近年報告された。また、先天性無歯症の原因遺伝子の多くは、マウスとヒトで共通であることが知られている。われわれは、先天性無歯症モデルマウス(RUNX2遺伝子欠損マウス)と過剰歯モデルマウス(USAG-1遺伝子欠損マウス)を交配することによって歯の形成が回復することを見出した。
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[Journal Article] Significant association of periodontal disease with anti-citrullinated peptide antibody but not with rheumatoid factor in a Japanese community-dwelling population –the Nagahama study2015
Author(s)
Terao, C., Asai, K., Hashimoto, M., Yamazaki, T., Ohmura, K., Yamaguchi, A., Takahashi, K., Takei, N., Ito, T., Kawaguchi, T., Tabara, Y., Mishima, M., Nakayama, T. Kosugi, S., Sekine, A., Fujii, T., Mimori, T., Matsuda, F.and Bessho, K.
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Journal Title
J Autoimun
Volume: 59
Pages: 85-90
DOI
Peer Reviewed
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