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2013 Fiscal Year Research-status Report

唾液腺幹細胞を用いた機能障害唾液腺修復モデルの確立と臨床への応用

Research Project

Project/Area Number 25463092
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

平木 昭光  熊本大学, 生命科学研究部, 講師 (60404034)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 篠原 正徳  熊本大学, 生命科学研究部, 教授 (90117127)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords唾液腺 / 再生・修復 / 発生・分化
Research Abstract

加齢および放射線障害により機能低下をきたしたマウス唾液腺の解析
1)加齢マウス顎下腺の解析:正常マウス24週齢、老化促進モデルマウス48週齢にそれぞれ顎下腺を摘出してタンパク抽出を行い、申請者らが過去に報告した分化・増殖に関わるタンパク(EGF、EGFR、HGF、c-met、FGF、FGFR、c-Met、フィブロネクチン、I型コラーゲン)の変化をウェスタンブロット法にて検索した。その結果、EGF、HGF、FGFタンパクの発現量は減少し、そのレセプターであるEGFR、c-Met、FGFRや細胞外基質のフィブロネクチン、I型コラーゲンも同様に減少した。それぞれの顎下腺の免疫組織染色を行った結果も同様な結果を示した。real time PCRによる検索もEGF、HGF、FGF、EGFR、c-Met、FGFRタンパクの遺伝子発現は減少し、同様の傾向を示した。
2)放射線照射マウス顎下腺の解析:4週齢の顎下腺と放射線照射した20週齢の顎下腺を用いて上記と同様の検索を行った。その結果、EGF、HGF、FGFタンパクの発現量は減少し、そのレセプターであるEGFR、c-Met、FGFRや細胞外基質のフィブロネクチン、I型コラーゲンの発現量はほとんど変化を認めなかった。免疫組織染色による検索も同様な結果であった。real time PCRによる検索ではEGF、HGF、FGFタンパクの遺伝子発現は減少していた。
本研究では加齢および放射線照射顎下腺において発現する成長因子の減少が認められたが、そのレセプターや細胞外基質の発現において差異がみられ、機能低下の過程において機序の違いが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究実施計画の予定通り概ね遂行中である。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度はマウス唾液腺幹細胞を用いた分化誘導による細胞機能修復の解析を中心に行う予定である。
48週齢老化促進モデルマウスおよび放射線照射マウスから0.2mM Ca無血清培地を用いて顎下腺幹細胞を培養する。その細胞に25年度に検索を行ったタンパク(EGF、EGFR、HGF、c-met、FGF、FGFR、c-Met、フィブロネクチン、I型コラーゲン)を刺激または強制発現させることにより分化誘導を行い、機能的、形態学的に評価を行う。
i)機能的評価はアミラーゼ、アクアポリン5、ムチンに関して免疫染色、ウェスタンブロット法、real time PCR にて検索を行う。ii)形態的評価は①腺様構造(分枝の長さ、分枝数、腺管数)の測定②電顕にて細胞内小器官(分泌顆粒、ゴルジ装置、デスモソーム)の発達の確認に関し検討する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

タンパクの検索に関する消耗品の納期が間に合わなかったため次年度使用額が生じた。
今年度のタンパク検索にて引き続き使用する予定である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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