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2013 Fiscal Year Research-status Report

免疫栄養(エイコサペンタエン酸)を用いた口腔癌転移抑制の実験動物における研究

Research Project

Project/Area Number 25463114
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

尾木 秀直  熊本大学, 生命科学研究部, 助教 (10315426)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords栄養免疫 / 舌癌 / 転移 / EPA / NF-κB
Research Abstract

これまでに申請者らはGFPを導入したOSCCを用いて高転移株・肺転移株(OSCCN5)を樹立することに成功た。さらに、OSCCの頸部リンパ節転移に関わる因子について、樹立した高転移株を用いて、NF-κBの発現が高くなっていることを明らかにし、NF-κBの阻害剤であるNBD peptideを用いてin vivoの実験で口腔癌では、初めてリンパ節転移を抑制することに成功した(Cancer Science 103(3):455-63,2012)。
本研究では、上記OSCC高転移性株を用いて、全ての癌種において初めてin vivoでの免疫栄養(EPA;エイコサペンタエン酸)を用いた転移抑制療法の開発とその分子メカニズムの解析を行う事により、これまであまり重要視されてこなかった免疫栄養(immunonutrition)の見地より傷害性の少ない新たな転移抑制療法の開発を目指している。
当初の予定では、摂食が障害されない様に、GFPを導入したOSCCN5細胞をヌードマウスの皮膚に移植し、EPA含有の食餌とEPA非含有の食餌を経口から投与を行う。経口投与は摂食状態のばらつきが出ないように強制等とし、一ヶ月間、EPA投与群と、コントロール群間で体重測定、血清学的解析を行う。その後、剖検し、転移の状態を肉眼的、顕微的に評価を行うという予定であった。
平成25年度の実験は予定より若干遅れているが、EPA含有の食餌とEPA非含有の食餌(コントロール群)を経口から投与している2群のヌードマウスの皮下に、GFPを導入した高転移株OSCCN5細胞を移植し、その後、経時的にマウスの全身状態、移植部(原発巣)の状態を、近々観察予定である。また3ヶ月後に剖検し、転移の状態を肉眼的、顕微的に評価を行い、EPAの腫瘍転移抑制能を評価解析予定としている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当科でGFPを導入したOSCCを用いて、舌癌の高転移株(OSCCN5)を樹立することに成功している。しかし、この高転移株は舌に移植した場合、高頻度に転移を来すが、皮下に移植した場合の転移の頻度はそれほど高くない。舌に移植するとEPAの経口強制投与が困難となり、EPAの摂取量と転移の状態の評価が難しくなる。そのため、実験条件の設定に手間取っている。

Strategy for Future Research Activity

EPAの摂取量と転移状態の評価が可能な、EPAの摂取方法と、転移株の移植方法を改善し、実験条件を設定し、予定している実験を遂行する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

実験の進捗状態の変化のため。
主に実験消耗品購入費、実験動物購入費として使用予定である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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