2014 Fiscal Year Research-status Report
免疫栄養(エイコサペンタエン酸)を用いた口腔癌転移抑制の実験動物における研究
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25463114
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
尾木 秀直 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 助教 (10315426)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 栄養免疫 / EPA / 口腔扁平上皮がん / 転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国における死因の第1位は、癌であり,特に癌の浸潤・転移は、癌死亡の直接な原因となるためその抑制は、重要な課題となっている。近年EPA投与によるサイトカインストームの抑制効果が報告されており、他の癌腫で癌の転移抑制効果も報告されているRose DP, Connolly JM, Coleman M. Clin Cancer Res 1996 Oct;2(10):1751-6。今回我々は、口腔扁平上皮癌におけるEPA(エイコサペンタンエン酸)の癌の転移抑制効果について検討した。 口腔癌細胞株を用いてin vivo selectionで高転移株の樹立に成功した。その高転移株(OSCC)をヌードマウスの舌に移植し、通常の餌と餌+EPA添加を与えたマウス群で、頸部リンパ節転移の状態の解析を行っている。これまでにEPA添加群の方が、EPA非添加群に比べ転移が抑制されている傾向が認められた。現在、EPA投与総投与量と転移抑制の関係を解析中である。今後実験を繰り返し統計的に検討を行っていく予定である。また、サイトカインは、NF-κBを介して産生されるが、高転移株においてもNF-κBの活性は確認されており、EPA投与により移植した細胞においてNF-κBの抑制を認めるか、マウスに移植したがん細胞を摘出し、原発巣の検体を免疫組織学的検討を現在行っているところである。また、今後EPA投与による細胞の遊走能・浸潤能のついても浸潤アッセイ・傷つけアッセイを行い検討予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、確立した転移細胞を用い舌から肺への転移実験を行っているが、EPAの総投与量での転移抑制の差異を、詳細に解析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
EPA総投与量量の違いにおいての、転移抑制のデータが整えば、今後は転移制御のメカニズムの解明予定である。
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Causes of Carryover |
消耗品等が節約できたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に一緒に使用する。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Phase II clinical trial of multiple peptide vaccination for advanced head and neck cancer patients revealed induction of immune responses and improved OS.2015
Author(s)
Yoshitake Y, Fukuma D, Yuno A, Hirayama M, Nakayama H, Tanaka T, Nagata M, Takamune Y, Kawahara K, Nakagawa Y, Yoshida R, Hirosue A, Ogi H, Hiraki A, Jono H, Hamada A, Yoshida K, Nishimura Y, Nakamura Y, Shinohara M
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Journal Title
Clin Cancer Res.
Volume: 21
Pages: 312-321
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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