2015 Fiscal Year Annual Research Report
口腔扁平上皮癌における真に有用な分子標的薬耐性マーカーの開発
Project/Area Number |
25463120
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
山崎 浩史 東海大学, 医学部, 准教授 (00338708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 泰昌 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院病理・臨床検査部, 医員 (00296708)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 歯学 / 癌 / 遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
上皮成長因子受容体(EGFR)に特異的に結合する抗体であるセツキシマブ(Cmab)は、局所進行頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)の局所制御、生存における上乗せ効果、さらに遠隔転移再発HNSCCに対する生存における上乗せ効果が示されている。EGFRの過剰発現や遺伝子コピー数の増加がHNSCCの予後不良に関係することは知られており、特に放射線療法や化学療法後の予後を予測する上で重要と考えられている。しかしながら、HNSCCにおけるCmabに対する反応性を予測する指標について、EGFRの発現レベルやコピー数は指標にならないとされ、その原因として、変異型EGFRであるEGFRvariantⅢ(EGFRvⅢ)の存在が指摘されている。野生型EGFR(EGFRwt)に対する抗体であるCmabは、EGFR細胞外ドメインに欠失変異を有するEGFRvⅢへの結合性が低いと考えられ、EGFRvⅢを指標としたネガティブセレクションの可能性が示唆されている。そこで、口腔扁平上皮癌(OSCC)におけるEGFRvⅢの発現について検討した。手術療法を施行したOSCC 96症例を対象とした。定量RT-PCR法でEGFRwtおよびEGFRvⅢを検出した。PCR産物を電気泳動し、EGFRwt、EGFRvⅢ部を切り出し、シークエンス(サンガー法)を行い塩基配列を確認した。その結果、96症例中12症例(12.5%)でEGFRvⅢが陽性であった。 EGFRwtは96症例全例(100%)が陽性であった。今後もさらに症例数の蓄積し、新たな検出法の開発、OSCCにおけるEGFRvⅢの役割について検討を進めたいと考えている。
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