2013 Fiscal Year Research-status Report
薬剤抵抗性口腔扁平上皮癌におけるSTAT3の腫瘍抑制系ネットワークへの関与
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25463124
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
大関 悟 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (80117077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 憲一郎 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (00412619)
清島 保 九州大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (20264054)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / STAT3 / 腫瘍抑制系ネットワーク / 薬剤抵抗性 |
Research Abstract |
平成25年度の研究結果は以下の通りであった。 抗癌薬剤として注目されているV-ATPase阻害剤に対する口腔扁平上皮癌細胞株の抵抗性について検討した。V-ATPase 阻害剤の Concanamycin A (CMA) の効果を検討した処、細胞死が誘導された感受性を示す細胞株(MISK81-5、HSC-4、SAS)がある一方、SQUU-B株はCMA抵抗性を呈した。 近年、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤 suberoylanilide hydroxamic acid (SAHA) が、薬剤抵抗性を示す腫瘍の抵抗性を解除して薬剤の抗腫瘍効果を改善させると報告されていることから、さらにCMA抵抗性口腔扁平上皮癌細胞株に対するCMAとSAHA併用による細胞増殖抑制効果の検討を行った。 CMA抵抗性SQUU-Bに対してSAHAを併用すると、細胞増殖抑制効果が確認された。SAHAを併用されたSQUU-Bでは、BaxやBcl-2の発現変化がみられ、Bcl-2の上流因子STATのリン酸化にも変化が認められた。また、Bcl-2阻害剤やsiRNA処理下におけるCMAによるSQUU-Bの細胞増殖抑制効果もみられた。 口腔扁平上皮癌に対してCMAの抗癌効果がある程度認められるものの、CMA抵抗性口腔扁平上皮癌に対してはSAHA併用による有用性が示唆され、その抵抗性の解除にはSAHAによるBcl-2発現抑制が影響していることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
計画の一部を前倒しにして研究成果を英文誌上で発表を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画や予算に関しては申請書に準じて進めるが、計画を変更して平成26年度に移行させた“1) 薬剤抵抗性口腔扁平上皮癌細胞株の樹立”を併せて展開する。 また、平成25年度に得られた結果を踏まえて、さらに詳細な検索を要すると判断した箇所についても追究する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究成果発表が国内の学会のみで行われたために学会出張旅費が計画より少額となった為。 平成26年度は研究成果発表を国際学会で行うために学会出張旅費の一部として26年度分として請求する。
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Research Products
(3 results)