2013 Fiscal Year Research-status Report
歯科治療恐怖症患者における音楽鎮静の効果ー自律神経活動の面からの検討ー
Project/Area Number |
25463126
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
藤澤 俊明 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (30190028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新田 幸絵 北海道大学, 大学病院, 助教 (00463737)
下地 伸司 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (30431373)
川浪 雅光 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (10133761)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 音楽鎮静 / 心拍変動解析 / 歯科治療恐怖症 / 静脈内鎮静法 |
Research Abstract |
まず、北海道大学病院臨床研究倫理委員会へ研究計画の申請を行った。当初H25年度は歯科治療恐怖症のない患者のみを測定する予定であったが、同委員会の勧めにより、歯科治療恐怖症のある患者も並行して研究対象とすることで承認を得た。したがって、両者の症例に対し研究を進めることになった。 実施症例数は歯科治療恐怖症の患者、計34名に対して音楽鎮静有り20名、音楽鎮静なし14名の測定を行った。歯科治療恐怖症のない患者、計23名に対して音楽鎮静有り16名、音楽鎮静なし7名の測定を行った。 測定の傾向として歯科治療恐怖症の患者では音楽鎮静有りの群で、音楽を聴くことにより心拍変動解析で交感神経活動の指標となるL/Hが有意に低下することがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
H25年度では、歯科治療恐怖症のない患者に対する研究は終了している予定であったが、対象症例数に遅れが生じている。しかし、本来H26年度に行う予定であった歯科治療恐怖症患者を対象とした研究は予定症例数の2/3以上が測定終了となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
H26年度は歯科治療恐怖症患者、歯科治療恐怖症のない患者ともに予定症例数を終了し、解析、統計処理を行っていく。 また、それらのデータをまとめて学会への発表および学術雑誌への投稿を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
H25年度に行う予定であった歯科治療恐怖症のない患者に対する学会発表および学術雑誌投稿がH26年度に行うことになったために差額が生じた。 H25年度行う予定であった発表、学術雑誌への投稿を行うとともに、H26年度に行う予定である歯科治療恐怖症患者への研究および発表、論文投稿に使用する。
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