2014 Fiscal Year Research-status Report
口蓋裂術後の瘢痕拘縮分子メカニズムの解明と新規創傷被覆材開発への展開
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25463139
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
岐部 俊郎 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50635480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸田 昭世 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50274064)
中村 典史 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60217875)
田口 哲志 独立行政法人物質・材料研究機構, その他部局等, その他 (70354264)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 瘢痕拘縮 / 筋線維芽細胞 / 創傷治癒 / 被覆材 / αーSMA |
Outline of Annual Research Achievements |
口蓋形成を含む口腔顎顔面領域の手術では、手術による上皮欠損部が治癒する過程で生じる瘢痕拘縮によって、顔貌の変形や顎発育の障害、言語障害、嚥下障害などの様々な機能障害を引き起こすことがよく知られている。本研究の平成26年度の研究実施計画では、瘢痕収縮のメカニズムを解析したデータを用いて、学会発表および論文投稿準備を行った。また、新規創傷被覆材の試験的実験を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は概ね順調に進行している。H26年度はラットを用いた、コントロール群・Neoveil群・Terudaermis群の3群間での比較検討を行った結果をまとめた。今年度の研究結果にて、創傷被覆材を用いた群ではコントロール群に比べて創の収縮が4日目、7日目で抑制されていたこと、αーSMAの発現は4日目にピークとなり、コントロール群で最も発現したこと、αーSMAの発現は創の収縮と相関関係にあることを見出した。これらのデータをまとめ、国際学会 the 2014 AAOMS(The American Association of Oral and Maxillofacial Surgeons) Annual Meeting in Honolulu on Tuesday to Friday September, 12th 2014 in Honolulu にて発表した。また、国内の学会においても、2014年 第59回日本口腔外科学会総会・学術集会 平成26年10月17-19日 幕張メッセ にて発表した。現在はこれらのデータをまとめて、英文雑誌へ投稿の準備中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は英文雑誌へ研究結果を発表するとともに、瘢痕拘縮に関与すると考えられている筋繊維芽細胞のマーカーであるαーSMAの発現だけでなく、他の増殖因子の検索を行う予定である。また、共同研究施設であるNIMSが試作した創傷被覆材も試験的にラットで実験し、その結果を解析する予定である。
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Causes of Carryover |
ラットの実験において、必要個体数に変更が生じたため、その分の予算の余剰が発生している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は、新規開発した被覆材を用いた実験のための費用に充てる予定である。
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