2015 Fiscal Year Annual Research Report
離乳期口腔における摂食機能の発達にかかわる分子の組織学的解析
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25463162
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大島 昇平 北海道大学, 大学病院, 講師 (00374546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊入 崇 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (10322819)
高崎 千尋 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (60451449)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 吸啜 / c-fos |
Outline of Annual Research Achievements |
吸啜をさせた後の生後4日、8日、12日の仔マウスの脳幹部でのc-fosの発現を三叉神経核を中心に引き続き調べた。脊髄路核では生後4日、8日、12日にc-fosの発現がみられ、主知覚核では生後8日、12日に発現がみられた。中脳路核にはc-fosの発現がみられなかった。運動核周囲の橋網様体では生後8日、12日にc-fosの発現がみられた。また、生後2日目に右側眼窩下神経を切断し、生後8日と生後12日に吸啜をさせた後の仔マウスと生後6日に右側眼窩下神経を切断し、生後8日に吸啜をさせた後の仔マウスと生後10日に右側眼窩下神経を切断し、生後12日に吸啜をさせた後の仔マウスの三叉神経核でのc-fosの発現変化についても調べた。生後2日目に右側眼窩下神経を切断し、生後8日と生後12日に吸啜をさせた後の仔マウスでは切断側の主知覚核でのc-fosの発現が低下していたが、生後6日に右側眼窩下神経を切断し、生後8日に吸啜をさせた後の仔マウスと生後10日に右側眼窩下神経を切断し、生後12日に吸啜をさせた後の仔マウスでは切断側のc-fosの発現が多くなっていた。この事から眼窩下神経を切断すると摂食機能をつかさどる神経回路に変化が起きる可能性が考えられた。 また、吸啜をさせた仔マウスでは青斑核にc-fosの発現がみられた。さらに直接、摂食機能に関連がないと思われるが、吸啜をさせる、させないに関わらず、生後4日と生後8日の仔マウスの下丘、外側毛帯にはc-fosの発現がみられ、特に下丘では発現量が多かった。
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Research Products
(1 results)