2016 Fiscal Year Annual Research Report
Low-intensity pulsed ultrasound stimulation for mandibular condyle osteoarthritis lesions
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25463171
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
米満 郁男 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (00431940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細道 純 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (00420258)
武居 真希 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (50547445) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 変形性関節症 / 顎関節 / LIPUS |
Outline of Annual Research Achievements |
変形性顎関節症(TMJOA)は、骨・関節の変性疾患であるが、原因もさることながら、その治療法は未だ確立されていない。本研究の目的は、TMJOAにより破壊された下顎頭の骨・軟骨に対する低パルス超音波(LIPUS)の修復効果を明らかにすることである。12週齢のWistar系雄性ラット24匹をControl群、LIPUS群、MIA群、MIA+LIPUS群の4群に分け、20週齢まで飼育した。MIA群とMIA+LIPUS群にはTMJOAモデル作製のためにMonoiodo-acetate(MIA)を関節腔に注入し、OAを誘発した。LIPUS群、MIA+LIPUS群は16週齢から20週齢までの4週間、毎日LIPUS照射を行った。形態学的評価として下顎頭を毎週マイクロCT撮影、骨密度(BMD)、骨量(BMC)および骨体積(BV)を算出し、多重比較検定を用いて統計学的解析を行った。MIA群とMIA+LIPUS群を比較した結果、BMD, BMC, BVの値が有意に増加し、TMJOAにおける骨修復効果が確認された。しかし、MIA+LIPUS群をControl群と比較した結果、完全な骨修復までには至らなかった。BMDの値は、MIA+LIPUS群ではLIPUSを照射し始めた16週齢から18週齢において有意に増加し、18週齢と20週齢の間では有意差は認められなかった。つまり、成熟ラットにおけるLIPUS照射の効果が高かった期間は最初の2週間であった。また、Control群の結果より、LIPUS照射は健全な下顎頭に対する侵襲性が無いことも分かった。今後、LIPUS照射による軟骨における修復効果も、組織学的に解明していく予定である。将来的には、臨床における有用性を明らかにしていきたいと考えている。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] 横浜市立大学附属市民総合医療センター歯科・口腔外科・矯正歯科における過去16年の顎変形症治療に関する実態調査2016
Author(s)
本田 康二, 大村 進, 藤田 紘一, 渋谷 直樹, 米満 郁男, 島崎 一夫, 村田 彰吾, 高須 曜, 山下 陽介, 岩井 俊憲, 小野 卓史, 藤内 祝
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Journal Title
日本顎変形症学会雑誌
Volume: 26
Pages: 195-201
Peer Reviewed
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[Journal Article] 上下顎同時骨延長術を施行した著しい垂直的上顎劣成長を伴う下顎前突症の1例2016
Author(s)
本田 康二, 大村 進, 藤田 紘一, 渋谷 直樹, 米満 郁男, 島崎 一夫, 村田 彰吾, 高須 曜, 山下 陽介, 岩井 俊憲, 小野 卓史, 藤内 祝
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Journal Title
日本顎変形症学会雑誌
Volume: 26
Pages: 275-283
Peer Reviewed
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