2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25463243
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
東 哲司 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80432649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 学 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40157904)
遠藤 康正 岡山大学, 大学病院, その他 (50580213) [Withdrawn]
友藤 孝明 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (80335629)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 抗加齢 / 水素水 / ラット / 歯周組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ラットに水素水を摂取させ、その作用を多角的に検討することを目的とした。 H27年度は、平成26年度の実験時にBiopsyした歯肉からRNAを抽出してPCRで増幅した後、DNAチップを用いたマイクロアレイ解析を行った。マイクロアレイ分析の結果、高脂肪食群では対照群と比較して、13の歯周組織のmicroRNA(rno-miR-297、 rno-miR-494-3p、rno-miR-323-5p、rnomiR-30c-1-3p、rno-miR-466b-5p、rno-miR-551b-3p、rno-miR-1224、rno-miR-761、rno-miR-92a-2-5p、rno-miR-466c-3p、rno-miR-3473、rno-miR-6215、rno-miR-1247-3p)が有意に高い値を示し、1つのmicroRNA(rnomiR-138-2-3p)が有意に低い値を示した。ラットモデルにおいて、肥満は、14の歯周組織のmicroRNAの発現に関連があった。 H25年度では、実験群(水素水摂取群)では、歯周組織の酸化ストレス度(8-OHdGレベル)が対照群(蒸留水摂取群)よりも有意に低い値を示した。対照群では、年齢の増加に伴う血中酸化ストレス度の増加が観察されたが、実験群では、年齢が増加しても血中酸化ストレス度の差はみられなかった。歯周組織の病理変化では、セメント・エナメル境から歯槽骨頂までの距離とTRAP陽性破骨細胞数において、実験群のほうが対照群よりも有意に低い値を示した。 H26年度では、高脂肪食を摂取すると起こる血中酸化ストレス度の増加や顎骨の骨密度の減少が、水素水を摂取することにより抑制された。 水素水の摂取は、歯周組織に対するアンチエイジングの効果や肥満に伴って起こる歯周炎を抑制する可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)