2015 Fiscal Year Research-status Report
ICDAS-Ⅱと光学的診査法によるう蝕活動性評価方法の確立
Project/Area Number |
25463271
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
土居 貴士 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (20388375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上根 昌子 大阪歯科大学, 歯学部, 研究員 (40388377)
神原 正樹 大阪歯科大学, 歯学部, 名誉教授 (90103085)
神 光一郎 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (00454562)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ICDAS / QLF / う蝕活動性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は新しい視診による歯の診査基準であるICDASと光学的手法であるQuantitative Light-induced Fluorescence(QLF)法によって,う蝕活動性の評価方法を検討することである.現状ではう蝕活動性の評価は1回だけの口腔内診査の結果から実施することはできず,経時的に口腔内の状態を追跡することが必要である. 平成27年度は平成26年度に診査を行った歯科衛生士専門学校の学生86名を対象に仰臥位および無影灯下で診査を行った.診査方法は歯垢付着状態を確認した後,ICDASの基準にのっとり,機械的歯面清掃の後,修復物・喪失歯の診査と7段階のう蝕コードによって評価を行った.平成26年度と平成27年度の診査結果の比較は単にう蝕コードの変化を分析するだけでなく,平成26年度の診査時にう蝕コード1以上に評価された歯面を対象に採取したう蝕活動性の評価結果とう蝕コード変化の関係性について検討した. う蝕コード診査の対象歯面数は修復等により643歯面が除外対象となり総計5549面であった.う蝕コード診査の結果コード1:355歯面,コード2:821歯面,コード3:23歯面,コード4:34歯面,コード5-6:2歯面であった.これらの歯面を対象に齲蝕活動性を評価した結果,Active:75歯面,Inactive:1160歯面であった.また,う蝕コードが進行した歯面はActive歯面で16.0%,Inactive歯面で7.8%であった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究データの収集はすでに終了しており,解析もほぼ終了しているため.
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Strategy for Future Research Activity |
研究の実施自体は終了している.研究成果の一部を2016年5月28日に日本口腔衛生学会で発表する予定であり,また論文も作成中である.
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Causes of Carryover |
研究成果を報告するための論文作成が終了しなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
論文投稿費用として用いる予定である.
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Research Products
(1 results)