2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25463272
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
神原 正樹 大阪歯科大学, 歯学部, 名誉教授 (90103085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧口 徹 新潟医療福祉大学, 医療経営管理学部, 教授 (80115047)
川崎 弘二 大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (80309187) [Withdrawn]
土居 貴士 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (20388375)
神 光一郎 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (00454562)
上根 昌子 大阪歯科大学, 歯学部, 研究員 (40388377)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 歯の保存 / コホート分析 / 歯科診療所 / ロジスティックス回帰分析 / 喪失歯 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯科医院における長期継続患者50歳以上80歳未満患者の初診時の生活習慣、基礎疾患および口腔衛生指導の歯科治療による継続管理中の喪失歯発生のリスクを定量的に判定することを目的にコホート調査を行った. 歯科医院は6診療所,対象者は56名(男性21名,女性35名)であり,そのカルテからPC入力し解析評価した.解析は,コホート期間中に歯の喪失が1本以上発生した群(管理中MT≧1歯群)とそうでない群(管理中MT=0群)を目的変数とし、性別、初診時年齢、各種口腔衛生習慣、基礎疾患情報、コホート期間中の変化等21項目を説明変数とするSPSS-V2.1の二値ロジスティックス回帰分析(最大尤値による変数減少法、変数入出力p=0.15)を行った. 結果:1.対象者の性別と年齢では,男女別平均年齢が64.17歳と64.56歳で統計的有意差はなかった.2.対象者のコホート期間は,男女別で3.64年と4.46年で統計的有意差はなかった.3.コホート期間中の性別喪失歯数は,男性の喪失歯が平均値で約1本分有意(p=0.0458)に多かった.4.二値ロジスティック回帰分析(変数の計数の有意水準の入出力基準をp=0.15とした変数減少法(尤度比)で21変数のうち下記の5変数)1)調査開始時に基礎疾患(心臓疾患,肝臓疾患,糖尿病,高血圧症,その他)があるとコホート期間中の喪失歯が有意に多くなる傾向( p=0.003 )がみられた.2.女性が男性に比してコホート期間中の喪失歯が有意に少ない傾向( p=0.04 )であった.3)調査開始時に喪失歯数が多いとその後の喪失歯が多くなる傾向( p=0.10 )がみられた.4)歯磨き回数が増加すると喪失歯が少ない傾向(p=0.10)であった.5)間食の規則性が向上すると喪失歯が少ない傾向(p=0.15)であった.
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