2014 Fiscal Year Research-status Report
唾液分泌低下に対するケア開発に向けた唾液分泌モデル系の構築
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25463286
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
関亦 明子 山形大学, 医学部, 准教授 (50321823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野川 宏幸 千葉大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (40143250)
関亦 正幸 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (80250190)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 唾液腺 / 唾液分泌低下 / 放射線療法 / がん治療 / 培養モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、放射線療法等のがん治療における唾液分泌低下に焦点を合わせ、唾液分泌低下の予防や分泌促進法の看護ケア開発と治療への貢献を目指している。本研究期間における目的は、ケア開発に使用可能なほ乳類唾液腺の分泌機能を維持した培養モデルを構築することである。 本年度は各種増殖因子のマウス胎児唾液腺体外培養における効果を検討した。増殖因子として、Neuregrin1 (NRG1), Transforming growth factor-alpha (TGF-alpha), fibroblast growth factor 10 (FGF10)、また補助因子としてLysophosphatidic acid (LPA)を用いた。これらの因子の組み合わせを変えて、妊娠13日目の胎児より摘出した唾液腺原基を培養し、唾液腺の小葉と導管の増殖の様子を観察した。NRG1を単独で用いると、唾液腺の小葉が大きく膨らんだような増殖が、TGF-alphaでは小さな小葉を持つ導管の分岐が、FGF10では導管の伸長がみられた。またこれらにLPAをそれぞれ加えると、分岐が増加し、小葉が小さく丸くなり、生体内の唾液腺に類似の構造をとった。次にこれら3種の増殖因子を2~3種類ずつ組み合わせて小葉と導管の増殖をみたところ、NRG1とFGF10の2種の組み合わせで導管の伸長と小葉の増殖が同時に起こり、唾液腺は大きく成長した。NRG1とFGF10にTGF-alphaを加えた3種の培養においても同様の結果が得られた。これらにLPAを加えるとさらに増殖して大きく広がる形態を示した。 今回、マウス唾液腺の体外培養において、導管または小葉、あるいはその両方が増殖する増殖因子の組み合わせを決定した。今後は、唾液腺プロジェニター細胞のマーカーを目安にしてさらに培養に最適な条件を検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウス胎児唾液腺体外培養モデル構築に必要な増殖因子の絞り込みが順調に進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、さらに必要な増殖因子を追加し、唾液腺プロジェニター細胞のマーカーを目安に培養に最適な条件を継続して検討していく予定である。順調に進行すれば、体外で増殖できる唾液腺細胞培養系を構築できると考えられる。本研究期間終了時を目安に必要時に唾液分泌ができる細胞に分化させる方法も検討したい。
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Causes of Carryover |
余剰額が追加の増殖因子や抗体の購入価格には不足なので、来年度の申請額と合わせて必要な試薬を購入したいため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
増殖因子、抗体を追加購入する予定である。
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Research Products
(1 results)