2015 Fiscal Year Annual Research Report
唾液分泌低下に対するケア開発に向けた唾液分泌モデル系の構築
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25463286
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
関亦 明子 山形大学, 医学部, 准教授 (50321823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野川 宏幸 千葉大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (40143250)
関亦 正幸 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (80250190)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 唾液腺体外培養 / 細胞表面マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
体外培養マウス顎下腺上皮組織において,昨年度からの形態観察に加え、本年度はフローサイトメトリーによる細胞表面マーカーの変化を観察した。培養顎下腺上皮組織に,ニューレグリン1 (neuregulin1: NRG1), トランスフォーミング増殖因子α (transforming growth factor alpha: TGF- α)を添加したところ,小葉(腺房)の分枝と増加がみられ,線維芽細胞増殖因子1 (fibroblast growth factor-1: FGF1)を添加したところ,導管の伸長がみられた。細胞表面マーカー (c-Kit, aquaporin5:AQP5)を用いた,フローサイトメトリーによる解析では, 幹細胞と考えられているc-Kit陽性細胞(c-Kit+細胞)の割合は, NRG1または,NRG1+FGF1の組み合わせで増加した。唾液分泌細胞の分化マーカーであるAQP5陽性細胞(AQP5+細胞)が最も増加したのは,NRG1単独添加の場合であった。 これらのことより、マウス培養唾液腺上皮組織にNRG1+FGF1を添加することにより,c-Kit+細胞を維持し,またNRG1のみを添加することでAQP5+細胞を増殖させる等のように,培地に添加する増殖因子の組み合わせを変えることで唾液腺体外培養系を構築できる可能性が示された。
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Research Products
(5 results)