2016 Fiscal Year Annual Research Report
Modelling nursing competence: the exploration of its antecedents and consequences
Project/Area Number |
25463303
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Research Institution | Yasuda Women's University |
Principal Investigator |
高瀬 美由紀 安田女子大学, 看護学部, 教授 (50437521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 敏生 広島大学, 医歯薬保健学研究院(保), 教授 (20251069) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護実践能力 / 職場学習 / パーソナリティ / 職場特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の目的は,平成28年1~2月に収集したデータ(看護師のパーソナリティと職場特性の関係性が,看護師の看護実践能力とどのように関連しているか検証したデータ)分析することであった。研究方法と結果を以下に示す。 研究方法:合計で1167名の看護師を対象に自記式質問紙調査を実施した。そして重回帰分析を用い,パーソナリティと職場特性の関係性が看護実践能自己評価に与える影響を検証した。 結果・考察:合計で315名の看護師から質問紙が返送された(回収率27%)。重回帰分析の結果,パーソナリティと職場特性は,看護実践能力自己評価と正の相関関係にあることが明らかにされた。また外向性が高い看護師がフィードバックを与える職場で働くと看護実践能力自己評価は高くなり,外向性が低い看護師がフィードバックを与える職場で働くと看護実践能力自己評価は低くなることも判明した(b=0.19, p=0.007)。更に外向性が低い看護師が自律性を与える職場で働くと,外向性が高い看護師が自律性を与える職場で働くよりも,看護実践能力自己評価は高くなることも明らかにされた(b=-0.19, p=0.10)。 外向性のある者は社交的で他者との交流を好むことから,フィードバックを提供する職場は,外向性のある看護師のフィードバックに対するニーズを満たすと共に,他者からのフィードバックを通して学習する機会を得ることができるため,看護実践能力は向上すると考えられた。一方,内向性者は自己の考えや感情に集中する傾向があるため,省察力に優れている。そのため,自律的に働き自己の実践を振り返り,そこから学ぶことによって看護実践能力が高まると考えられた。看護実践能力を高めるためには,看護師のパーソナリティに適した職場環境を整えることが重要である。
また上記研究に加え、職場での看護実践能力向上を促進する因子について現在分析中である。
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Research Products
(6 results)