2013 Fiscal Year Research-status Report
経営意識に及ぼす因子の抽出と病院の経営実態との関連
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25463304
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
森木 妙子 高知大学, 教育研究部医療学系, 准教授 (60380317)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 経営に関するデータ把握の意識 / 収入につながる看護マネジメントの意識 / 支出を削減する看護マネジメントの意識 / 物品のコスト意識 / 医療安全の意識 |
Research Abstract |
1年目は研究目的の、病院経営において部署を管理運営する立場の看護師長に、経営意識に影響を及ぼす因子を明らかにするためにインタビュー調査を行った。 経営意識に影響を及ぼす因子について看護師長8名の方の施設の同意と対象者の同意をいただき、実施した。 抽出した因子としては、「分析も含め経営に関するデータ把握の意識」が基盤にあり、それらが「収入につながる看護マネジメントの意識」と「支出を削減するマネジメントの意識」に2分化していく。支出削減は[物品のコスト意識]と[医療安全の意識」につながる。収入アップは、単に「看護加算の意識」や「ベッドコントロールの意識」に速攻つながるというよりも、そこには働く人を整える看護管理の工夫や看護の質を上げることが経営の要素であると考える看護師長の内的な思考が関係しているのではないかと考えられる。 研究2年目は1年目の経営意識を構成する因子と影響を及ぼす因子に、2年目のデータを追加してカテゴリー化を進めまとめていく。看護師長の経営意識について網羅された内容であるかを確認しながら、インタビューを進めることとする。質的に飽和状態と判断した時点でインタビューを終了し、抽出した因子を質問紙の調査項目としてアンケート用紙を作成していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目は看護師長の経営意識を構成する因子を明らかにすることが研究目的である。計画書の予定では10名を対象としていたが8名のインタビューを終え、構成する因子も整理しカテゴリー化を進めている。2年目にさらにインタビューを追加し、具体的で網羅的な内容であるか確認しながら飽和状態のところでインタビューを終える予定あるが、おおむね順調で経営意識を構成する因子はいくつか抽出された。そこで網羅されているか確認しながら次の段階のインタビューに進むことができる。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目はインタビューをさらに進めることとアンケート用紙を作成することである。
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