2016 Fiscal Year Research-status Report
地域で活用できる感染予防の為のE-Learningシステムの開発と活用成果の検証
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25463306
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
南家 貴美代 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 助教 (80264315)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 感染管理 / 医療関連感染 / 中小規模医療施設 / 高齢者施設 |
Outline of Annual Research Achievements |
感染管理に関する教材に関してはすでに多くの教材が作成されていることから、中小規模医療施設の実態に即した感染管理教材作成のために検討を行っている。中小規模医療施設で勤務する看護師と面接を行い、施設の感染管理について状況や困っている点を把握した。施設内で、感染管理に関する研修会は開催されているが、ノロウイルスやインフルエンザの流行時期には、知識を持ったうえで注意をしているにもかかわらず、やはり拡がってしまうこともあることが挙げられていた。ノロウイルスやインフルエンザに関しても、ウイルスの特徴や感染経路、感染予防対策については多くの教材が存在している。しかし、ノロウイルスの場合、実際に排便や嘔吐したとき、どの程度の汚染の拡がりがあるのか、また処理の際に、どの部分が汚染されているのかなどについて示した資料を見つけたが、多くを見つけることはできなかった。このことから、ノロウイルスやインフルエンザについては、行動レベルまで具体性を示した教材や資料を提供する必要があると考えられた。よって、これらを実験的に明らかにし、示すことで行動レベルまでおろした資料として使用してもらうことができ、より適切な感染予防行動がとれるようになると考えられた。 ホームページを通じては、B型ワクチン接種に関することや自分たちの施設で行っている吸引チューブや便器の消毒の妥当性に関することなどが寄せられていた。これらのことからも、ガイドラインが示されていても、それを自分たちの施設でどのように運用、適用していくかが難しいと考えられた。 学会において、中小規模医療施設での感染管理に取り組んでいる研究者らと情報交換を行った。感染予防行動がなかなか定着しないことが問題となっているが、教育を受けた後、それぞれに行動目標を立て、その後、評価をすることで知識や行動が定着しやすいという情報を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
中小規模医療施設や高齢者介護施設の感染管理に関する問題点を把握した後、教材作成に取り組むにあたり、DVDシリーズやパンフレット、ポスターなど様々なコンテンツが多くのメーカーなどからも公開されており、オリジナルな教材の内容を検討するのに時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
ホームページを通じて寄せられた質問から、中小規模医療施設がガイドラインをベースにしつつも、それを自分たちの施設で運用する際に困っていることをより細かく把握し教材作成へと繋げていく。また、ノロウイルスの拡大防止として、嘔吐や排便による飛散の程度や処理時の汚染状況などを実験し、ガイドラインに示されている一般的な内容を行動レベルで活用できるように検討していく。
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Causes of Carryover |
中小規模医療施設や高齢者介護施設の感染管理に関する問題点を把握した後、教材作成に取り組むにあたり、DVDシリーズやパンフレット、ポスターなど様々なコンテンツが多くのメーカーなどからも公開されており、オリジナルな教材の内容を検討するのに時間を要している。また今年度は、地震の影響および研究代表者の体調不良により、研究協力者らとの検討の時間をあまり持つことができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ホームページを通じて寄せられた質問から、中小規模医療施設がガイドラインをベースにしつつも、それを自分たちの施設で運用する際に困っていることをより細かく把握し教材に反映させていく。また、ノロウイルスの拡大防止として、嘔吐や排便による飛散の程度や処理時の汚染状況などを実験し、ガイドラインに示されている一般的な内容を行動レベルで活用できるように検討、作成し、ホームページ上で公開していく。
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