2016 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of Factors Affecting Passive Ethical Behavior of Nurses
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25463339
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Research Institution | Kagawa Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
堀 美紀子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (60321254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
枝川 千鶴子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 准教授(移行) (00363200)
平木 民子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (60308286)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護倫理 / 倫理的行動 / 消極的倫理行動 / 看護師 / 倫理的問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、看護師の看護実践において、消極的倫理行動を選択せざるを得ない実情を調査し、そのように不本意な選択をした際の意思決定に影響する要因を明らかにすることである。消極的倫理行動とは、看護を提供することが妥当もしくは患者の利益になると判断し、実施したい気持ちがあるにもかかわらず、何らかの要因によってやむを得ずケア実施を回避するに至った行動と定義した。 看護師にインタビューした結果、様々な消極的倫理行動の実情が明らかになった。その多くは、看護師側の都合に合わせた看護の提供に関するものや、職場の倫理風土に関するものであった。また、看護師の置かれた立場によって特徴的な体験が語られていた。新人看護師は自分の未熟性や、看護より業務をこなすことが求められる現状を、看護管理者は強いリーダーシップを発揮できない現状、等が語られた。対象者は語っていく中でその事例を振り返り、そして自ら問題解決の糸口を見出していた。 研究の遅れを取り戻すことができず、当初予定の質問紙による実態調査が不十分なため、研究期間は終了となるが今後も本研究を継続して行う予定である。
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