2013 Fiscal Year Research-status Report
ICTを用いた離島・へき地看護職者への支援とネットワーク構築
Project/Area Number |
25463345
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
清水 かおり (比嘉 かおり) 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (10284663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
比嘉 憲枝 名桜大学, 健康科学部, 講師 (40326509)
神里 みどり 沖縄県立看護大学, その他の研究科, 教授 (80345909)
玉井 なおみ 名桜大学, 健康科学部, 助教 (80326511)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 看護学 / ルーラルナーシング / ICT / 継続教育 / 遠隔看護 |
Research Abstract |
本研究は、沖縄県における離島・へき地で勤務する看護職(以下ルーラルナース)にICTが活用環境を整備するとともに、ICTを用いたルーラルナース間のネットワーク構築を目的としている。 平成25年度は、名桜大学の看護実践教育研究センターと協賛し「美ら島ナース支援研究会」を立ち上げ、研究者、共同研究者だけでなく、認定看護師、専門看護師など臨床現場の専門家を招き、7回に渡り研究会を開催した。研究会の目的は、知識・技術のブラッシュアップ、学習や相談を受けられる体制作り、離島・へき地にいながら学習できる環境作り、ルーラルナース間のネットワーク構築である。ICTによる双方向でのコミュニケーションが出来るようにインターネットリテラシー提供も行う。 実施した研究会の内容は、摂食・嚥下障害ケア、災害時の院内での初動、がん看護に関すること、臨床現場で手軽にできる補完代替療法、褥瘡・創傷予防ケアであり、参加者は合計110名であった。 研究会の開催や終了報告は本学のwebサイトやFacebook上に作成した研究会のページに掲載し公開した。 参加者によるアンケートの結果(58名)、総合評価(テーマ、内容など)では全員が「良かった」と回答した(無回答1)。自由記載では「地元のスタッフ対象に気軽に参加できる勉強会でとても良かった」「今回のようなテーマの研修はあまり開催されないのでもう少し詳細な内容を聞きたい」「災害看護では、他スタッフとのつながりもとても大切なので、顔合わせ等も含め良い機会になったと思う」「今日の講義を職場でも生かしていきたい」「演習があって良かった」など肯定的な意見が多く、今後開講して欲しいテーマでは発展編や実践編のニーズが高かった。研究会の目的は概ね果たされていると考える。平成26年度も認定看護師、専門看護師を始め専門家による研究会を引き続き開催していく。また、同様に本学webサイトやFacebookなども活用し、ICTを用いた情報発信していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「美ら島ナース支援研究会」を立ち上げたことにより、継続教育の機会を提供することができた。離島へのビデオストリーミングには至っていないが、沖縄本島のへき地で働く看護職への支援活動が出来ている。 大学のwebサイトの活用、Facebookでの情報発信を通して、ICTの活用の幅を拡げていくきっかけができると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度も、同様に名桜大学の看護実践教育研究センターと協賛し「美ら島ナース支援研究会」を開催していく。 離島からのアクセスがないという課題があるが、看護実践教育研究センターの報告書や、企画案内を通して広報しながら、離島にも働きかけていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
インターネットリテラシー提供のために離島に出向く予定であったが、天候上の問題(船舶の運航中止)等あり、今年度は実施出来なかったためである。 次年度は、離島への出張費として計上していく。
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