2014 Fiscal Year Research-status Report
ICTを用いた離島・へき地看護職者への支援とネットワーク構築
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25463345
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
清水 かおり(比嘉かおり) 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (10284663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
比嘉 憲枝 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (40326509)
神里 みどり 沖縄県立看護大学, その他の研究科, 教授 (80345909)
玉井 なおみ 名桜大学, 健康科学部, 助教 (80326511)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 看護学 / 生涯教育 / ICT / ルーラルナーシング / 遠隔看護 / 離島・へき地 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は前年度に引き続き、知識・技術のブラッシュアップ、離島・へき地にいながら学習できる環境作り、ネットワーク構築、インターネットリテラシー提供を目的とした「美ら島ナース支援研究会」を開催した。認定看護師、専門看護師など専門家を招き6回の研究会を開催した。 研究会のテーマは、摂食嚥下障害ケア(2回)、排泄ケア、褥瘡・創傷予防ケア、災害医療・看護、感染看護管理であり、参加者は合計149人と昨年より30名増加した。参加者によるアンケートの結果(115名)、総合評価では108名(93.9%)が「良かった」と回答していた。自由記載では「普段行っているケアの再確認、正しい洗浄方法を学ぶことができ参考にさせていただきたい」など自身の看護実践を振り返る機会になったという意見、「看護学校を卒業したらなかなか勉強する機会がないので良かった」などの卒後教育・継続教育になったとの意見、「医師、看護師の視点だけでなく市町村の動きもわかって良かった」「ボランティアの位置・装備とか、最後のディスカッションで皆と共有できて良かった」など情報交換や交流に関する意見があった。概ね研究会の目的は達成された。 今後開講して欲しいテーマとして「気分心身障害」「脳神経系・脳疾患」など知識のブラッシュアップ、「ユマニチュード」「移植医療」など最近のトピック、「エンゼルケア(死化粧)」「認知症ケア」「排泄ケア」などの看護実践、「各機関の動き・対策」「机上訓練の実際や派遣経験を含めた交流・勉強会」など災害時の看護職・他職種との協働連携、「認定看護師による研究会」「資格や専門性をもった内容」など専門性を高めるものが挙がり、次年度計画していく。 今年度の新たな取り組みとして、新おきなわICLSコースと共催しICLSコースを開催し、23名が受講した。2年振りの北部での開催であり、継続開催のニーズも高いため、次年度も開催していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「美ら島ナース支援研究会」を定期開催することにより、沖縄本島のへき地で働く看護職への支援活動ができている。研究会毎に評価を行い、取り上げて欲しい課題・テーマ、要望を把握した上で、すすめている。沖縄本島北部の看護職者からのニーズを把握し決定している。参加者から自身の看護実践を振り返る機会になったという意見、卒後教育・継続教育になったという意見、看護職者間・他職種との情報交換や交流ができたという意見があり、研究会の目的である知識・技術のブラッシュアップ、離島・へき地にいながら学習できる環境作り、ネットワークづくりとなっており、概ね研究会の目的は達成されたと考える。 ICTによる研究会の配信まではいたっていないが、大学のwebサイト、Facebookでの研究会開催案内、終了報告を通して、ICTによる支援活動になっていると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度も引き続き「美ら島ナース支援研究会」を開催していく。 現場のニーズを聞きながら、研究会で取り上げるテーマを検討する。施設間の交流も目指し、研究会の方法も検討していく。研究会の内容に関係する施設への広報も強化していく。 平成27年度が完成年次に当たるため、平成25・26年度の成果を踏まえつつ、当初の計画を実行に移すことに努める。 「美ら島ナース支援研究会」をビデオ配信できるようにICT環境の整備していく。ライブストリーミング、ビデオカンファレンスの実施、ビデオカンファレンスの評価をしていきたい。
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Causes of Carryover |
270円の未使用額が生じた理由は、業者から安価で消耗品を購入することができたためである。研究の進捗に大きく影響するものではない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
この未使用額については平成27年度の研究費と併せて、「美ら島ナース支援研究会」で使用する消耗品の購入に充てる予定である。
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