2013 Fiscal Year Research-status Report
看護実践能力促進のためのキャリアプラニングに必要な教育の検証
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25463347
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
立石 和子 帝京科学大学, 医療科学部, 准教授 (80325472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷岸 悦子 東京家政大学, 生活科学研究所, 客員研究員 (30248968)
前田 由紀子 西南女学院大学, 保健福祉学部, 准教授 (10412769)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護教育学 / キャリア教育 / コンピテンシー / 看護の専門性 / 高等教育論 |
Research Abstract |
前回(2009年度~2011年度)の基盤研究Cのなかで、日欧の比較研究などを実施したが、その結果、日本の看護基礎教育課程に不足している部分とは「将来のキャリア展望」であったことが明らかとなった。そこでこの結果を基に、看護系大学におけるキャリア教育として必要な要素の抽出を本年度の目標とした。本研究を実施するにあたり、まず研究代表者の大学において研究倫理委員会より承認を得たのち、研究分担者の大学においても研究倫理委員会の承認を得ている。 本年度は下記の事を行った。 (1) 前回の基盤研究Cで実施した、医療関係者へのインタビュー調査結果の再分析をおこない、学会(国内学会および国際学会)において発表した。国際学会発表時には、発表テーマに関する各国研究者からの多様な指摘や意見・感想を直接に知ることができ、今後の研究をすすめるうえで種々の示唆が得られた。 (2) インタビュー調査の実施にあたり専門看護師にプレテストをあらかじめ実施した。そしてそのプレテストの結果を分析検討したところ、対象者のキャリアプランニングを明らかとするためには、これまでに用いてきたインタビューの内容や手法をいくらか変更する必要があることが明らかとなった。 (3) 今回のインタビュー調査は対象者にライフスタイルを語ってもらう形式で実施するため、それに適したインタビューの方法や分析方法に関する文献の検討をおこない、インタビューの内容や手法、分析方法をさらに検討中である。 本年度は当初5名程度のインタビュー調査を実施する予定であったが、より効果的な調査実施のために、インタビューの内容や手法、分析方法の吟味に時間をかけて詳細な部分を検討できたため次年度へつなげることができたと考えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでの研究のデータの再分析に時間を要した。さらに、インタビュー調査実施のための、インタビュー方法、内容の検討および対象分野の抽出等に時間を要し、研究倫理委員会への研究計画書の提出が遅れたため、研究対象者への依頼まで到達することができなかった。しかし、前回のデータを再分析し、学会で発表する機会を得られたことで, 本研究のインタビュー方法、内容、分析方法のヒントを得られることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、昨年に引き続き文献検索を継続するとともに、分析方法の検討を続け、看護職者のキャリアプランニングがどのようになされているかを探求する予定である。昨年度実施できなかったインタビュー調査に向け、対象者の選出および依頼を早急に実施する。予定としては、7月~12月頃までに、専門看護師あるいは認定看護師20名程度にインタビュー調査を行う予定である。インタビュー調査したものはすぐにテキスト化し、読み込み解釈を行う予定である。また、必要時にはインタビュー調査の追加も考えている。 次年度は、データ収集と分析を中心に研究をすすめていく予定である。そのために、個別インタビューを実施するための旅費を計上している。加えて、調査によって得た音声データの逐語記録を作成するために、その他として委託料および人件費・謝金を計上している。 また、データの分析方法、解釈方法の示唆を得るため、研究メンバーでの話し合いや学会参加をおこなうため、学会参加費と旅費を計上している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
インタビュー調査実施のための、インタビュー方法、内容の検討および対象分野の抽出等に時間を要し、研究倫理委員会への研究計画書の提出が遅れたため、研究対象者への依頼およびインタビュー調査が実施できなかったため。 インタビュー調査にかかる費用として使用予定である。
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