2016 Fiscal Year Research-status Report
批判的思考を用いたリフレクションによるストレスセルフマネジメント教育の試み
Project/Area Number |
25463350
|
Research Institution | Jobu University |
Principal Investigator |
高橋 ゆかり 上武大学, 看護学部, 教授 (40341812)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 批判的思考 / ストレス / セルフマネジメント / リフレクション / 認知的再評価 / バイオフォードバック |
Outline of Annual Research Achievements |
看護職者のメンタルヘルスセルフマネジメントに向け、ストレッサーに対する認知的評価の過程を振り返る調査票を用いた教育的介入研究を実施した。 調査は、独自に作成した自記式調査票と既存の心理測定尺度を用いた主観的評価、唾液アミラーゼ活性値測定を用いた客観的評価とした。 臨床経験10年未満の病棟看護師を被験者として、業務中のストレス場面で生じる自動思考を振り返り、個々の認知的評価の特徴を自己分析しながら、ストレスセルフマネジメントできるように介入した。 被験者のストレス場面は、マンパワーが不足する夜間勤務や休日勤務の機会に多く、勤務病棟の特徴を反映するものが多く見られた。また、経験年数に応じた役割の影響をうけたストレスも特徴であった。 介入研究のため、調査に遅れが生じ、データ回収及び分析を延長継続している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
長期間の介入研究のため、被験者の業務および役割に負荷を伴う変化が生じ、途中辞退を申し出る被験者が複数名生じ、別の被験者に追加依頼するなど、想定外の事態となった。 また、所属機関の謝金支払規定に伴う手続きの煩雑さから、辞退を申し出る被験者も複数おり、最終段階で大幅な遅れが生じる事態となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
回収したデータ量の不足から、分析方法を量的分析から質的分析を中心に行うことに変更し対応する。
|
Causes of Carryover |
被験者が謝金支払規定の煩雑さから調査協力辞退の申し出が続発し、謝金支出がなかったことが要因である。特に年度をまたぐ会計処理に融通が利かないことも影響した。 また、調査票回収の遅れに伴い、全体的に遅れが生じているため、分析・公表に関わる支出が滞った。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
謝金支払い手続きの煩雑さ等を理由に辞退希望があった被験者への謝金は、被験者の謝金手続きに関わる負担軽減を目的に自費とし、調査協力者の確保に努める。 しかし、予定していた全データの回収が不可能であるため、分析方法を変更して対応することにした。そのため、質的分析に必要な専用の統計ソフト購入や、分析結果の信頼性・妥当性確保のための研修会などに関わる経費として使用する。
|