2014 Fiscal Year Research-status Report
インタラクティブボディガイドを活用したフィジカルアセスメント学習システムの構築
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25463372
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
篠崎 惠美子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (50434577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 徹也 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (50275153)
小野 五月(坂田五月) 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 臨床准教授 (90288407)
渡邉 順子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (00175134)
山崎 律子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 臨床准教授 (20573794)
上田 ゆみ子 中部大学, 看護実習センター, 助教 (30410666)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | フィジカルアセスメント / バーチャル教材 / 学習システム / 構造と機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的Ⅱ「学習者とのインタラクティブなバーチャル教材=インタラクティブボディガイドの開発」を中心に実施した。平成25年度に絞り込んだ2タイプの試作品を製作し、実際使用してリサーチした。magnetometerによるトラッキングをリサーチした結果、いくつかのメリットが明らかになった。また20センチ以内であれば聴診部位の位置の確認が可能であるが、強い磁気のマグネットが必要となり、装着時に重い、装着困難などいくつかのトラブルが予測されるなどのデメリットが明らかになった。位置マーカー(カメラ使用)によるものについてリサーチした結果、メリットとして、TシャツにTagをプリントすることで位置情報を伝えられるなどのメリットが明らかになった。これらについて検討を重ねた結果、位置マーカー(カメラトラッキング)での開発をすることに決定した。 同時に平成25年度より継続して「臨床看護師のフィジカルアセスメントを支えるために必要な解剖学知識」について調査を実施した。循環・呼吸器系、腹部・口腔について、どの器官に関してもフィジカルアセスメントに必要な知識と実践は、活用の多さとの関連性はなかった。つまり、これらの調査で、フィジカルアセスメントを実施するうえで必要となる知識が十分であるとはいえない現状が明らかになった。少なくとも現時点では、研修や自己学習でフィジカルアセスメントに必要な構造と機能の知識を充実させる必要があり、早急に臨床看護師が自己学習や集団教育において、構造と機能の学習ができる教材や学習システムを構築することは意義があることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インタラクティブボディガイドの開発について、平成26年度に完成する予定であったが、試作品の作成およびその後のリサーチに時間がかかったこと、さらに研究協力者が来日し検討会議を実施するにあたり、日程調整が困難であったことが大きな理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は完成をめざし、今年度の継続課題であるTracking softwareの開発として、「Tagデザインとトラッキング」「Wide angleでありながら小さいカメラ」を検討すること、3Dのディスプレイソフトウェア、コミュニケーションのプロトコール、キャリブレーションについてリサーチをする必要がある。これらを実施することで、教材を完成させる。 完成後は目的3「看護師のフィジカルアセスメントを支える解剖生理学を確認するための学習システム構築」を行う。具体的には、完成した学習教材と先行研究で開発したARアプリ教材を活用した総合的な学習システムを構築する。構築された学習システムを、研究メンバーが実施するフィジカルアセスメントの研修会等で使用し評価を行う。 さらに、今まで行った調査結果について看護系学会等で発表し、意見交換を行う。
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Causes of Carryover |
平成26年度にはインタラクティブ教材を完成させる予定であったが、開発にあたって予定より多くのリサーチが必要となったこと、試作の結果開発するタイプの教材完成については、平成26年度の予算では不足することから、平成27年度に完成させることとなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度には、平成26年度の繰り越し金とあわせて教材を完成させる。現時点では平成26年度の繰り越し金773,187円に平成27年度助成金のうち約200,000円を開発費にあてる。
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Research Products
(2 results)