2013 Fiscal Year Research-status Report
Webで行う自然災害に対する病院看護部の備え支援システムの構築
Project/Area Number |
25463381
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
西上 あゆみ 梅花女子大学, 看護学部, 准教授 (30285324)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 備え / 病院看護部 / 自然災害 / 尺度 / インターネット |
Research Abstract |
本研究の目的は自然災害に対して病院看護部が備えを行えるように、Webを介して災害への備えに関する尺度を回答できるサイトを作成し、自己点検・評価を行えるシステムを構築することである。 平成24年より取り組んできた「自然災害に対する病院看護部の備え尺度」は、平成25年12月に完成した。本研究ではWeb上で自然災害に対する病院看護部の備え尺度を用いて自己評価できるホームページ作成を行うため、ホームページデザインについて検討し、おおむね完成した。一方、Webの活用に対して、病院看護部において災害看護を担当する看護師へのヒアリングを実施した。ヒアリングは、調査研究として本学の倫理委員会に研究計画書を提出後、倫理審査を受けて実施した。半構成式の面接調査は、学会や看護協会の委員会活動を通して研究者の知り合った方で研究の主旨に同意してくれた方に実施した。調査の項目としてWeb利用の経験、災害看護に関わっている年数、Webに対する期待、デザインのありよう、看護部の備え尺度をWebで利用することへの期待、問題点等をお聞きした。調査は5施設、6名に実施した。対象者は全員女性で、30~60歳、職位は主任以上であった。調査期間は、平成25年12月~平成26年2月、調査に要した時間は32~73分(平均48分)/施設であった。対象者の看護師経験年数は13~37年(平均29年)、災害・防災に関する役割の経験年数は7~16年(平均9年)であった。調査結果よりWebで測れる尺度への期待が大きいことがわかり、さらに情報交換ができるようなものにすることで活用が広がるなどのアイデアがあった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Web上で自己評価できるホームページ作成のために、ホームページのデザインについて検討を進めた。また、予定時期より少し開始が遅れたが、Webの活用に対して、病院看護部において災害看護を担当する看護師へのヒアリングを実施し、当初の計画通りの対象者数の調査を実施することができた。現在、この結果を検討し、ホームページ公開への準備を進めている。また、日本集団災害医学会において、自然災害に対する病院看護部の備え尺度に関する発表を行い、本尺度の有用性についても広報することができたと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、研究計画どおり、病院看護部の自然災害への備えについて尺度のWeb上でのサイトの運用と広報を実施していく予定である。まず、Webサイトを立ち上げ、その後、尺度をホームページ上で公開する。Webは、管理者サイトは、アンケート作成と、結果を集計、グラフ化ができる仕組みとする。ユーザーズサイトは、I Dパスワードでログイン後、尺度に回答し、結果や数値が簡潔に閲覧できるようにする。また、入力した結果をプリントアウトもできるようにする。プリントアウトした結果を用いて病院内看護部において防災・減災に対する検討資料として使用して頂けるようにする。立ち上がったWebについて全国の病院看護部に運用を広報することを考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費においてパソコンの購入を行ったが、当初予定よりも安価で購入できたため、次年度使用額が発生した。 次年度使用となった金額については、物品費として消耗物品の購入に用いる計画である。
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