2014 Fiscal Year Research-status Report
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25463385
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
掛田 崇寛 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (60403664)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 痛覚 / 咀嚼 / 鎮痛 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は健康成人を対象に、実験的疼痛に対する味覚及び咀嚼運動の併用による痛覚感受性への影響について検証することである。医療機関に入院している患者は疾患に関連した痛みや治療に伴う侵襲によって苦痛を感じやすい立場にある。そのうえで、本研究は患者自身による疼痛管理の可能性を探るための基礎的検討といえる。平成26年度はこれまでの予備検討結果の一部を学術集会等で報告するとともに、本研究データの収集につとめた。 実験では一定リズムでガム噛みによる咀嚼運動をすることによって痛覚感受性がどのような影響を受けるかを検証した。指標には唾液中ストレス物質や精神性発汗量から成る客観的指標と、複数のVisual analogue scaleを用いた主観的評価指標を組み合わせて用いた。痛覚刺激は実験的に誘発して、被験者には穿刺様痛の痛みを感じていただいた。被験者はメトロノームのリズム音に合わせてガム噛みによる咀嚼運動を1時間にわたって行っていただいた。その結果、客観的指標においてはガム噛みによる咀嚼運動によって痛覚感受性が低下する傾向を示していた。一方、主観的指標はこれとは相反して、咀嚼開始から時系列的にはネガティブな情動が惹起される傾向がうかがえた。今後はデータの安定性を意識しながら、研究被験者数を増やしてさらに検証を進めていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は健康成人を対象に、本格的にデータ収集を開始した。当初予定の被験者人数には未だ至っていないものの、興味深いデータが収集されつつある。そのため、このままデータ収集を進めていく予定であるが、統計学的な有意差が認められる状況に至れば速やかに発表できるように研究展開していく。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は所属大学を異動したことから、まずは研究再開のためにも実験環境を整備する必要がある。また、平成26年度から開始しているデータ収集を引き続き行っていく予定である。特に、効率よくデータを収集するため、夏季や冬季の講義がない時期での実験実施ができるように計画を進めていきたい。
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