2013 Fiscal Year Research-status Report
看護学生の「生活パータンと自覚症状の関係チャート」及び生活改善プロトコ-ルの開発
Project/Area Number |
25463398
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
錢 淑君 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (50438321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河部 房子 千葉大学, 看護学研究科, 特任准教授 (00251843)
山本 利江 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (70160926)
和住 淑子 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (80282458)
斉藤 しのぶ 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (90292680)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 健康管理 / 生活習慣 / 看護学生 / 不定愁訴 / 東洋医学 |
Research Abstract |
平成25年年度実施した研究内容は I.健康管理のプロトコールの基礎データベースを作るために、まず思春期・青年期看護学生を対象にし、「生育歴」、「生活記録」、「自覚症状・健康状態の記録」の収集、「良導絡測定」を実施した。「生育歴」、「生活記録」、「自覚症状・健康状態の記録」の項目には研究者らが過去3年間に渡り、年間約100人分の提出した調査結果を整理し、学生の生活の特徴を調べるために必要な項目だと思われるものを取りいれた。その内容は1) 生まれてから現在までの自身・家族の出来事、その時の思い、身体的状況、2) 現時点での2週間以上の毎日の起床及び就寝時間、食事時間・内容・場所、排便状況、起床時の体温、アルバイトの内容・時間、気になる症状などである。対象者の必要に応じて、食事量の計測器、デジタルカメラ、万歩計などを研究者側が用意した。 II.以上の記録を収集すると同時に、個別に対象者の「良導絡測定」、「東洋専門医の診断」を行う予定であった。 III.「生育歴」、「生活記録」、「自覚症状・健康状態の記録」のデータと「良導絡測定」、「東洋専門医の診断」の結果を合わせて、お互いの関連性を分析し、同じ傾向性のものを整理し、分類する。これを『生活パターンと自覚症状の関係チャート』とまとめた。 本研究の実施に用いたフロレンス・ナイチンゲールの健康概念、文献検索によって東洋医学の概念をいつ・どのように医学・看護教育に取り入れたかについてタイ及びフィリピンで開催された国際学会で発表した。また、今年度中にまとめた研究結果を2014年に香港で行われるSTTI国際学会に応募し、セミナー式の口頭発表として採択された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究対象者から収集する「生育歴」、「生活記録」、「自覚症状・健康状態の記録」及び「良導絡測定」は予定通りに実施することができた。東洋専門医にも既に診断して頂くことの承諾を得られた。対象者の募集については研究分担者の協力を得て、学内の授業「健康自主管理演習」を通して1年生の看護学生を募ったが、研究参加同意書が得られたのは2名のみであった。その理由としては上記の記録が負担となり、また、約2年間の協力が必要であるからだと考えられる。従って、当初予定していた50名との大きな落差が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
対象者を増やすためには、記録負担を軽減できる方法を取り入れたいと考えている。例えば、ウェアラブルツールの使用である。ウェアラブルは随時携帯できるIT機器の一つである。個人の性別、年齢、身長、体重に合わせて設定を行い、運動、睡眠の時間・質及び写真と入力によって食事の内容も記録できる便利のツールである。そして、事前に自己設定した運動、睡眠の目標に基づいて達成度を現れる。これによって客観的な生活のデータが得られると同時に数字化された結果は自己評価に生かすことも可能である。 対象者を増やすもう一つの対策として本学に限らず、ほかの大学の看護学生の募集も考えている。2014年3月の段階、山形県立保健医療大学、沖縄県立看護大学の教員より、研究対象者の募集の協力を得られた。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
対象者の募集については研究分担者の協力を得て、学内の授業「健康自主管理演習」を通して1年生の看護学生を募ったが、研究参加同意書が得られたのは2名のみであった。その理由としては研究データとしての記録が負担だと考えられ、当初予定していた50名との大きな落差が生じたため、研究対象者の中医学診断の予算を実行することができなかった。 対象者を増やすためには、ウェアラブルツールを用い、記録負担を軽減できる方法を取り入れ、本学の他に、山形県立保健医療大学、沖縄県立看護大学の教員より、研究対象者の募集の協力を依頼する。
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Research Products
(3 results)