2013 Fiscal Year Research-status Report
患者目線に立った糖尿病チーム医療を促進する看護師の実践能力育成方法の開発
Project/Area Number |
25463400
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
多崎 恵子 金沢大学, 保健学系, 准教授 (70345635)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 美智子 金沢大学, 保健学系, 教授 (40115209)
八木 邦公 金沢大学, 大学病院, 助教 (30293343)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 糖尿病 / チーム医療 / 看護師 / 促進 |
Research Abstract |
糖尿病チーム医療を促進する看護師の実践指標を用いて、看護師の糖尿病チーム医療を促進する意識と行動の実態を明らかにするために、糖尿病看護に携わっている看護師を対象とし、自記式アンケート全国調査を行った。本研究は本学医学倫理審査委員会の承認を得て実施した。 2294名に依頼し回収1110名(回収率48. 3%)、有効回答1016名(91.5%)であった。1.基本属性女性987名(96.9%)、年齢は30歳代と40歳代をあわせて630名(62.0%)であった。臨床看護経験20年以上348名(34.3%)、糖尿病看護経験5年以上572名(56.3%)であった。日本糖尿病療養指導士有資格者384名(37.8%)、糖尿病看護認定看護師77名(7.6%)、管理職295名(29.0%)であった。施設所在地は関東211名(20.8%)、中部204名(20.1%)、近畿200名(19.7%)であった。2.糖尿病チーム医療の実践10項目「糖尿病医療チームの一員として他職種を信頼している」、「他職種と連携し活発に実践していると思う」など7項目は6~7割が肯定的回答であった。一方、「看護専門職として医師から信頼されていると思う」など3項目では肯定的回答は3~4割であった。3.糖尿病チーム医療を促進する看護師の実践25項目「糖尿病をもちながら生活する患者の生活とはどのようなものか思い描き患者が医療者にメッセージを出せるよう支援している」、「糖尿病を持ちながら生活していくという患者の立場に立った糖尿病チームを育成していこうと意識している」など18項目が5~7割の肯定的回答であった。一方、「パートナーである医師に看護師としての専門的力量を認めてもらえるよう工夫している」、「他職種が患者指導に使える看護のスキルを提供している」など7項目の肯定的回答は3~4割に留まった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アンケート調査は速やかに実施できたがデータ分析が停滞しているため計画以上に進行しているとは言えない。
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Strategy for Future Research Activity |
●アンケート調査の分析を深める ●チーム実践促進における看護師の能力育成を目指した教育内容及び方法の検討 ◎25年度に調査した看護師の実態の結果に基づき下記の能力育成のためにはどのような要素が必要かについて検討する ・論理的思考力の育成・表現力・アサーション力の育成・交渉力の育成 これらの内容と方法については、研究分担者、連携研究者、研究協力者等と話し合い案出する ●教材およびトレーニングプログラムの作成 ・教育学や心理学等、多分野の専門家の力も借り、適切な教育教材を検討し教材を作成(教材は、冊子のほか、DVD、e-learning、インターネット等の電子媒体も活用)・グループワークなど演習等、具体的に計画し、臨床看護師の意見をきき、また実際に試行し練り上げる
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
計画しようとしていたフィールドワークに十分に着手できなかったため。 ・フィールド開拓のための交通費および謝金、能力育成のための教育方法検討のための会議費、講師謝金 ・研修会開催のための運営費、講師謝金、教材作成のための費用 ・学会発表のための交通費
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