2013 Fiscal Year Research-status Report
子供を持つ乳がん患者への複合型サポートグループプログラムの開発
Project/Area Number |
25463411
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
橋爪 可織 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20338578)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠葉 洋子 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (90315193)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 乳がん / 子ども / サポートグループ / インターネット |
Research Abstract |
本研究は、子どもを養育中の乳がん患者を対象とし、対面式サポートグループとインターネットを利用したサポートグループを併用した複合型サポートグループプログラムを開発することを目的とした。また、乳がん患者用QOL尺度(FACT-B)、がんに対する心理的適応尺度(MAC)、抑うつ状態自己評価尺度(CES-D)を用いてその効果を検証。 平成25年度(1年目)は、これまで行ってきた子どもを持つ乳がん患者の体験に関する質的研究の分析を深め、考察した。その結果、患者は自分の病気について子どもに伝えることに困難を感じていたり、子どもに対する申し訳なさや親としての責任を果たしたいという強い思いを抱いていた。また遺伝性の乳がんもあることから、患者自身の乳がん体験を娘に生かしてほしいという思いも抱いており、子どもを養育中である乳がん患者の特徴が明らかになった。 また、対面式サポートグループおよびインターネットを活用したサポートプログラムに関する文献検討を行い、複合型サポートグループプログラムの構成について検討した。その結果、対面式サポートグループ、インターネットを活用したサポートグループはどちらも不安感や抑うつを低下させる効果がある一方で、それぞれにメリット、デメリットがあることが明らかになった。複合型サポートグループプログラムは患者の時間的な拘束を少なくできること、効果的な情報交換ができることなど、患者にとって有効な介入となることが考えられる。 これらの結果をもとに、現在インターネットを用いたサポートグループを開発するためのホームページ作成の準備を行っており、倫理審査委員会の承認に向けても準備をしている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
子どもを持つ乳がん患者に関する文献レビュー、サポートグループに関する文献レビューを行い、計画している複合型サポートグループプログラムの構成について順調に検討できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
複合型サポートグループプログラムの運営に向け、ホームページを作成し、研究協力者とともにその内容について吟味していく。また、倫理審査委員会での承認後、このプログラムへの参加者のリクルートを開始する。10名程度の参加者がリクルートできれば、複合型サポートグループプログラムを実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
資料収集やホームページの管理のため人を雇用をする予定であり、謝金を計上していたが、現在ホームページの作成途中であるため、雇用は26年度に行う予定である。 インターネットサポートグループプログラムの作成のため、ホームページを作成する。その作成費用、及びホームページの管理のために人を雇用する予定であるため、謝金の支出を予定している。
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